歌い手さんたちの恋愛事情

▽ ページ17

な「鍵は？」

「この中」

な「漁るよ」


なるせにカバンを渡して
オートロックと玄関を開けてもらう


「ありがと」

な「いいよ、ちゃんと化粧落としてから寝るんだよ」

「ん、」

な「じゃあ俺帰るから、戸締りもちゃんとして…」


なるせが帰るって言った途端急激に寂しくなって
思わず手を掴んで引き止めてしまった


「…え、あ、いや」

な「…」

「ごめ、ん…送ってくれてありがと」


じゃあ、と手を離したら次はなるせが掴んできて
ぐいっと引き寄せて抱き締められた


な「お前…まじか…」

「…」

な「ねえ可愛すぎ…はぁ、きっつ」

「ご、ごめ」

な「ちげえよ」


体を離し目を見つめてくるなるせに釘付けになる


な「こんなにラッキーな状況なのにお前のこと抱けねえのきついって言ってんだよ」

「…は、」

な「俺じゃなかったらやられてんぞ、気を付けろよまじで…」


頭を抱えながらしゃがみ込むなるせに
やっと何を言われたかを理解して顔が赤くなる


「何言ってんの！ばか！」

な「バカはお前だよ！簡単に甘えてくんじゃねえ！」

「簡単にじゃないもん！なるせだからだもん！」

な「だからそれが！……それ、が…」


言ってしまって はっとする
なるせだから？なるせだから何よ

何言ってんの私


な「…お前俺のこと好きじゃん」

「ち、がう！違うし！」

な「俺だから甘えてきたんでしょ」

「ちがう！」

な「帰るの寂しくなっちゃったんでしょ？」

「ちが…」


再び立ち上がったなるせに腰を引き寄せられ
もう少しで唇がくっついてしまう程の至近距離で見つめられる


な「ちゅーしたい」

「っな！だめ！」

な「えーなんで」

「なんででも！もう離れて！」

な「ふっ、くくww ごめんごめん」


笑いながら離れたなるせは
「じゃあここで我慢する」とほっぺたにキスしてきた


「〜っ」

な「襲っちゃいそうだから今日は帰るね〜おやすみ♡」

「ばかなるせ！！」

な「ひははwww」


笑いながら玄関の扉を閉めて
本当に帰って行ったなるせ

あまりにもぐいぐいくるせいで
もう頭が追いつかない


てか、誰あれ

キャラ違くない？汗

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