歌い手さんたちの恋愛事情

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め「…まあゆっくりでいいと思うよ、なるせのみいちゃんに片思いしてる期間に比べたらあっという間でしょ」

「え、いつからなの？」

め「俺が聞いた話だともう初期からよ、あいつは出会ってからずっと好きだよみいちゃんのこと」


初期って…

なるせと初めて会ったのは2013年
お互い歌い手を始めたての頃だった

いきなりTwitterフォローされて
一緒に歌いませんかって誘われて
それから何回か一緒に歌ってるうちに
リアルでも会うようになって…


「そんな…前から？」

め「みんな気付いてるよ、みいちゃんのこと見る目が違うもん、あんな優しい目で見られたことないぼく」

「…」

め「まあちゃんと考えてあげなね？あいつは本気だよ」


めいちゃんにそう言われ心臓がドクンとした
本気…本気で私の事…

私も真剣に考えて答えを出さなきゃいけない


















め「…って！俺は飲ませてないしてかそもそもそんなに飲んでない！」


…ん、うるさいなぁ、どうしたんだろめいちゃん…
あれ？てか、私寝てた？

首元がひんやりして気持ちいい


な「じゃあなんで潰れてんだよお前が無理矢理飲ませたんだろ」

め「だから違うってば！ビール1杯とここにあるレモンサワーしか飲んでないの！ほんとなの！」

な「いくらなんでもそんだけでAが潰れるわけねえだろ」

め「だからびっくりしてなるせ呼んだんじゃーん！」

「…なるせ？」

な・め「あ、起きた」


隣を見るといつの間にか現れたなるせが
冷たいおしぼりを私のうなじに当ててくれてた


な「お前大丈夫か？めいちゃんに無理矢理飲まされたんだろ」

め「だから違うってえ！」

「…なんで、なるせ」

め「みいちゃんいきなり潰れちゃったから迎えに来てもらったの！俺みいちゃんの家知らないし」

「んー…」


テーブルを見ると飲みかけのレモンサワー
…あぁ、昨日寝てなかったから早く酔いが回っちゃったんだ


「ごめ…寝不足だったから…おさけ回っちゃった…」

め「ほら！俺のせいじゃない！」

な「…じゃあ俺のせいだわ」

め「www 寝不足になるほど何したんだよ！」

な「はあ！？なんもしてねえよ！まだ！」

め「んなっ！！まだって！まだってなんだよお！」

「うるさ…」

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