歌い手さんたちの恋愛事情

▽ ページ13

「ぜんっっっぜん眠れなかった…」


結局あの後も眠れるはずがなく
後ろですぴすぴ言ってるなるせの寝息を聞きながら朝を迎えた

もう起きてしまおうかとベッドから出ようとするも
なるせにがっちりホールドされてるせいで全く動けない


「んもおおお！なるせ！」

な「…ん…うん？」

「離して」

な「……や」


当然寝惚けてるなるせは私が離れようとすると
さっきよりも強い力で抱き締めながら首元に顔をぐりぐりしてきた


きゅん

…………は？
いや… きゅん じゃないし！！！

どうした私！！でも可愛いよなるせちゃん！！！


「なるせー…」

な「…おあよ」

「おはよ、」

な「いま何時？」

「9時だよ」

な「…はぁー…離れたくねえな…」


きゅん

だからさあ！！！！
きゅん ってすな！！！さすな！！！！


な「…A、今日もすき」

「う、うん」

な「ぜんぶかわいくてすき」

「…」

な「…冷静装いながら心音上がってるとこもかわいくてすき」

「離れろお！」

な「ひひっww」


やっぱり昨日のことは夢じゃなかったみたい
信じられないぐらい甘々ななるせを引き剥がし
やっとの思いでベッドから出て
にたにたしてるなるせを睨み付ける


な「朝ご飯はー卵焼きがいいな」

「作ってあげないもん！」

な「お味噌汁も飲みたいなあ」

「…」

な「あ、一緒に作ろっか」

「作んない！」

な「新婚さんみたーい」


るんるんしながら一人で
リビングに向かうなるせを睨み付け
渋々一緒に朝ご飯を作り一緒に食べた


…いつもやってる事なのに
いつもとはやっぱり違う

どうしよう

なるせのことは好きだけど
きっと界隈の中で一番仲良いし
一番なんでも話せるし弱いとこも見せれる


なるせに対する 好き の感情が
どういった意味をもってるのかが
自分でもよく分からないでいた

▽ 肉チョモ→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す