MIRAGE (ページ13)

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浦田sude ページ13

日高はほかのお客さんに頼まれて、歌を歌っていた。

『Tyrant Island』と『Over the Moon』という曲を歌っていた。

聴いたときはただただ圧倒されていた。

俺は今までラップに興味がなかったが、これを聴くと、誰もが好きになると思う。

会社の時とはうってかわって、色気がある。

これじゃあますます好きになってしまうじゃないか。

俺はお酒を飲みながらSKY-HIについて調べてみた。

彼は2013年デビューで、千葉県出身の32歳と書いてあり、日高とぴったり合う。

じっくり聴いたり顔を見たりすると、日高とわかるかもしれない。

他のラッパーとコラボしたり、テーマソングをしたり、賞ももらっている。

その曲はすべて自分で作っているらしい。

もしかして彼は天才なのではないのか…？

横を見ると、日高はもう寝てしまっていた。

宇「あらー、寝ちゃった？ちょっと待っててください、おみず持ってきますから」

と言ってバーテンダーさんが厨房に入っていった。

周りにも誰もいない。

今ならいいと思い、

寝ている日高にキスをした。

しかし、バーテンダーさんがすぐに戻ってきてしまった。

宇「あら…起きる気配ないわね…もううちの控え室で寝かせてあげときますか」

浦「あっ、お願いします」

宇「與くーん、お願い手伝ってー」

與「はーい」

といって2人は日高をつれて2階へあがっていった。

俺は近くにいたほかのバーテンダーさんにお金を払って店を出た。

…それにしても、寝てる日高は可愛かったな…

キスの感触は忘れられないかもしれない。

と思いながら俺は帰路についた。