スノの女の子～Another story～ (ページ8)

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悩み③ ページ8

深澤side

Aごめんっ、と思いつつ、Aがお風呂に入っている間に急いでアイツに電話をかける。

Prrrr……

「もしもし。」

深「あ、俺だけど、今大丈夫？」

「おう、今ちょうど1人。」

そして俺はAが話してくれたことを全て伝えた。

「……そっか、なんかスッキリした。よかったわ、話聞けて。」

深「それともう一つ…
ごめん、勢いでお前がまだ想ってるってこと伝えちゃった。」

「……は、？なんで言ったんだよ！ A困らせるだけだろ！」

深「……だって！お前ら想いあってるのに別れたんだぜ？それでずっと今でも一緒にいて、ただ一緒に仕事してるだけなんて辛すぎるだろ……！」

「……」

深「報われないお前らが見てらんないんだよ…」

「ふっか……なんか、ごめんな、気使わせて…」

深「いや、俺こそごめん。勝手に言っちゃって…」

「……とにかく、Aがなんか思い詰めてそうだったらまた、話聞いてやってくれよ。」

深「おう…わかった。」

電話を切った後もこれからどうしようかと考えてしまう。
それにしてもまさか目黒本気だったとはな…。

目黒side

正直、今日もAと同室だと何話せばいいかわからなかったし、別々になってちょうどよかった。
でも、何故ふっかさんを選んだのか。

ふっかさんが元彼…？それともただなんとなく…？

目「あぁー、わかんねー。」

モヤモヤしたままベッドに寝転がる。

向「何がわからへんの？」

ああ、今日俺は康二と一緒の部屋なんだった。
………待てよ？

康二とAは同い年。関東と関西で離れていたけどここもほぼ同期だし、前から仲は良かった。しかもAたちが大学生の頃に紫耀くんがKin kanに入った……？ってことは交流が増えてもおかしくない。
ワンチャン、康二もありえるのか……？

目「余計、訳わかんなくなってきたわ。」

向「なんか難しそうな顔しとんなあー。あんま思い詰めたらあかんで？相談ならいつでも聞くでー」

なんて言いながらトイレへ向かう康二。

絶対聞く気ねえだろ。笑
と思いながら俺は眠りについた。