7歳差＿＿＿ 2nd

82. ページ32

you side









翔吾くんとの別れを選んだ日


もう甘えることは許されないと思った｡





LINEとか、アカウントは全部変えたし


番号もアドレスも何もかも変えて


引っ越しもした｡





あの日のHIROさんとの約束


それを果たすために


今はただ頑張ろう


それ一心だった｡





唯には少しだけ話した｡


私の行動に対しては何も言わなかったけど


ただ一言、｢応援してる｣とだけ｡


その言葉で、どれほど救われたか｡


私が翔吾くんや陣くんに会わなくなってからも


下手に態度を変えることなく


普通にファン同士として話したり


ライブに誘ってくれたり…


その誘いに、私が首を縦に振ることは無かったけど


｢寂しいな〜(笑)｣なんて笑ってくれた唯には


本当に感謝してる｡





大学を卒業して


唯は東京に残って就職


私は公認心理士の資格取得のために大学院へ


それぞれの道を歩み始めた



一緒に過ごす時間が減っても


時間が合えばご飯にも行ったし


お泊まりもした


相変わらず、ライブに誘ってくれて


それを断るのも、もはやルーティン


だよね〜、なんて言いながら笑いあった









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