Every day, Every night

トクベツ Yamasho ページ2

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｢しょうごくん！｣





街中でこう呼ばれたら普通、


振り向くのは、今俺の横にいる｢翔吾｣だろう


なんせ俺は｢山彰｣の愛称で親しまれている。


だが今、


今となっては呼ばれ慣れない｢しょうごくん｣という声に


翔吾と共に


いや、翔吾よりも先に


引かれるように振り向いてしまった訳は





｢あ！やっぱり合ってた！久し振り！彰吾くん！｣





聞こえた声が、昔と変わらないアイツの声だったからで





｢お前なぁ…。ここは岡山と違うんじゃけん、大声で呼ぶなよ…｣



｢えへへ｣





ずっと会いたかったからだろう。





｢知り合いですか？山彰さん、彰吾くんって呼ばれてるんすね。珍し〜｣





確かに、RAMPAGEになってからはずっと山彰と呼ばれてきた。


地元の友達も、山彰呼びに変わったぐらいだ。


俺でさえも、彰吾呼びされるのは違和感がある。





｢そうじゃなあ。ちょっと久しぶりに呼ばれたわ｣


｢私も山彰くん呼びにしたほうがいい？｣


｢いや、ええよ、お前は、彰吾くん呼びで｣





あ、はじめまして！Aです！


なんて、翔吾と挨拶している姿を見ると


何でかわからん愛おしさが込み上げる





｢山彰さん、違和感あるから呼び方変えろとか言うかと思いました｣





翔吾の言葉に、俺は


Aの肩を組みながら返す





｢こいつは、トクベツじゃからな｣





目の前にはニヤニヤする翔吾


横には耳まで真っ赤なA


自分で言っといて恥ずかしくなったのは言うまでもない









.









｢彰吾くん、恥ずかしいよ…｣


｢山彰さんって、デレるとこんな感じになるんすね(笑)｣


｢うっさいわ…｣

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