貴方 の 虜 . ( 橙 ) 4

エピ ソード 139 ページ31

あなた →






近 ｢ あれ、 貴女ちゃん
どうしたの そんなに急いで｣






貴 ｢ あ、ちょっと
すみません !! ｣









. .





.




貴 ｢ 隆弘 、 冷えピタ貼ろ ？｣



西 ｢ んー 、俺それ嫌い ｣


貴 ｢ でも 、 ｣









ずっと駄々をこねる 彼は

世界一 可愛い









西 ｢ つけるかわりに、薬口移しね｣


貴 ｢ もう、またそんな事を｣







今度は 準備万端 に

前髪を 自らあげる








貴 ｢ いくよ、？ ｣







最初の あの ひんやりとした感覚が

嫌みたいで



一瞬びくっ てなっただけだった









薬を取り出して

コップがないことに気づき取りに行く






西 ｢ 水、 ｣

貴 ｢ あ、コップ 取りに ｣




西 ｢ 口移し なんだから
んなもんいらない ｣







ほら、早く




なんて 具合悪いくせに
私を急かす









貴 ｢ 薬 とりあえず口に入れて｣



西 ｢ ん、｣















恥ずかしいけど、やるしかない



と 心に何回も 言いかける









貴 ｢ っん、｣

西 ｢ は、ん はぁ ｣









お互いに 声が漏れて

変なムード に包まれる









貴 ｢ じゃあ、なんかあったら
いって 隣の部屋にいるから｣





西 ｢ 隣にいるなら、
俺と一緒寝ようよ ｣



貴 ｢ うつりたくないもん、｣


西 ｢ 看病 してあげるから ｣









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