貴方 の 虜 . ( 橙 ) 4

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あなた →





料理 冷めちゃったな




と言いつつ



口いっぱいに 頬張る隆弘








何か可愛くて

思わず シャッター をきった









西 ｢ あ、ちょ ｣




貴 ｢ ふふふ、それより これ ｣









隆弘の前に出したのは

今日買ってきた マグカップ









下を向いて 、震える彼に


そっと声をかける









貴 ｢ え、ねぇ
これじゃないやつがよかった ？｣




貴 ｢ ごめん、また後日 ｣









そう、手を引っ込めようと

する私の手首を 彼が掴んで








西 ｢ すげぇ、嬉しい ｣



西 ｢ 高級な 時計 とか 靴とか
そういうのよりも

こういう方が 俺は嬉しい ｣









貴 ｢ ほんと、！ よかった ｣









彼につられて 自分も自然と

笑顔になる









. .






.









_ ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ .




貴 ｢ ちょっと、出てくるね ｣




西 ｢ うんー 、｣








こんな時に 誰 なんて思いながら

玄関へ









貴 ｢ ありがとう ございます 、｣





私の手には 段ボール





何も買った 記憶がなく






リビングに戻ると


ニヤついてる 彼








西 ｢ それ、アレでしょ ｣




. .

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