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｢ｹﾞｯ……またお前か…今度は何だ、暴行か？｣
｢ｸｿジジィ……なんで俺が悪い前提なんだよ｣
私は春千夜さんという人間の情報が少ない。
それは以前から分かっていたことだ。連絡先も知らなければ職業も何もかもを知らない。
だから、私は空いた口が塞がらなかった。
まさか警察官の知り合いがいることを、それも、何故か春千夜さんがお世話になっているようなそんな口ぶりをした警察官と。
｢このオッサン、痴漢。逮捕しろ｣
｢……お前が人助けだと…!?な、なんか悪いもんでも食ったか？ﾍﾟｯしろ。ﾍﾟｯ｣
｢シジィ俺の事なんだと思ってんだよ｣
｢俺に世話かける悪たれ野郎｣
事情聴取に協力して欲しいと頭を下げられ、数時間による取り調べを受けた私は疲弊していた。
まさか、こんなに細かく話を聞かれるとは思ってもみなかったからだ。
春千夜さんが会社に連絡入れるようにと助言してくれなかったら、私への評価は無断欠勤をする社会人として良くない存在、にまで下がっていたことだろう。
｢三途とはどんな関係だ？お嬢さん｣
｢え？｣
｢いや、ただの年寄りのお節介だ。あいつの事は中坊の時からずっと知ってるからな｣
中学生の時から春千夜さんは警察のお世話になっていたのが、この警察官さんの口振りから容易に想像出来る。
関わるなと、言われてしまうのだろうか。
何となく、感じてはいる。
春千夜さんも兄たちもきっと一般的な会社員とかそういう職種に就いていないことを。
隠していることも何となく感じてはいたから、私も気付かないふりをして。
｢春千夜さんは、心の優しい、私の＿＿＿＿友人です｣
何故なら、私が感じている彼らの優しさも温かさも、全て嘘偽りないものだと私の心も頭も理解しているからだ。
なら、それでいいじゃないかと、私が心の奥底から思っているから私は彼と、兄たちと一緒に日々を過ごしているのだ。
この選択に後悔も迷いもしていない。
｢アンタがきっと三途変えたんだな？｣
｢え？そ、そんな、春千夜さんは最初から優しくてですね……！？｣
｢そんなこと言うの嬢ちゃんだけさね！……大切にしてやってくれ、三途を｣
そう言い終えた瞬間に、乱暴にドアは勢いよく、そして大音量で開いた。
待ちくたびれてしまったのだろうか、こめかみに怒りマークか見えるほどにイライラしている春千夜さん。
｢いつまでAと一緒にいる気だジジィ｣
｢めんどくせぇ男に好かれたなぁ、嬢ちゃん｣
胸がソワソワする。
｢うっせ、俺がいいだろ？A｣
その言葉を否定しない彼に私は少し期待してしまうのだった。
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マニ。(プロフ) - もむさん» ✉️。この作品凄く面白いです！ (1月14日 11時) (
レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - じろにゃん★さん» ありがとうございますー！！！頑張りますね！これからもよろしくお願いします！！ (1月10日 22時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - うさこさん» あぁぁぁぁぁ……！ありがとうございます！！そんな！嬉しすぎる……！本当にありがとうございます！お返事遅くなってしまいすみませんでした……！！！続き頑張ります！！これからもよろしくお願いします！！！ (1月10日 21時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
じろにゃん★ - 続きを楽しみにしてます！ (1月8日 16時) (レス) id: 2ad09e2f31 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ - 完璧すぎる…(；；)続き待ってます(´；ω；｀)！！ (1月5日 22時) (レス) @page48 id: d68f8df98a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年10月24日 13時
