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｢太陽どうなってんだよ、絶対ぇスクラップにする｣
心地の良い春が過ぎ、太陽が本格的に本気をを出して汗ばむような夏になりました。
私の右耳には春千夜さんから貰った桜が季節外れと言わんばかりに付いているが、私はそんなことは気にしない。
春千夜さんが私の為に沢山悩んで買ってくれたと言ってくれた、初めてのプレゼントだからどんな季節でもずっと付けたいと、そう思っていたり。
｢またそれ触ってんのかよ｣
｢私の宝物ですから｣
｢季節外れだって笑われんぞ｣
｢良いんです、私がこれを付けたいので｣
これが気に入りすぎている私は暇があればピアスをずっと触る癖が出来てしまって
春千夜さんは見る度にまた触ってると呆れられてしまっているのは伝わるけれど
触っていると、会えなくても春千夜さんが近くにいる気がして止められないのです。
｢………あっちぃ｣
｢暑いですね……水をかぶりたいくらいに｣
私なりのジョークだったのだけれど私が水に被りたいだなんてそんなことを言ってしまったばっかりに
春千夜さんはうーんと少し考えると、悪いことを思いついたように楽しく口角を上げると私の腕を掴んで逃げられないようにする。
｢プール、行こうぜ｣
もしかしたら私の兄から何か聞いてしまっていて、知っているのでは無いですか？
私が＿＿＿＿泳げないことを。
知っていなければこんなに意地悪な表情をする訳が無い。
｢い｣
｢い？｣
｢嫌です｣
｢おいこら、なんでだよ｣
春千夜さんの目を見ないように右に視線を移そうとしたのにニコニコで不機嫌な顔をしている彼は私が視線を外すことを許してくれない。
ここで正直に泳げないと告げても良いのだけど
春千夜さんが本格的に泳ぎたい人の場合、私のせいで楽しめなくなってしまう可能性を考えるとなかなか言い出しづらい状況である。
｢俺が嫌なわけ？｣
けれども、そんなことは言っていられない状況になる。
プールが嫌だという話なのに、何故か春千夜さんの脳内では私が彼を嫌がっているという風に変換されてしまっているからだ。
そんな誤解をされるのは流石に悲しい。
｢……泳げません｣
｢は？｣
｢春千夜さんが嫌なわけないじゃないです……か｣
最後まで言い切る前に、春千夜さんは私を優しく笑って見つめるから言葉に詰まってしまった。
｢知ってる｣
｢あ、や、やっぱり…！竜胆くんたちに聞いて……｣
｢そっちじゃねぇよ、Aが俺のこと嫌じゃねーこと｣
あまりにも格好よすぎるから。
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マニ。(プロフ) - もむさん» ✉️。この作品凄く面白いです！ (1月14日 11時) (
レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - じろにゃん★さん» ありがとうございますー！！！頑張りますね！これからもよろしくお願いします！！ (1月10日 22時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - うさこさん» あぁぁぁぁぁ……！ありがとうございます！！そんな！嬉しすぎる……！本当にありがとうございます！お返事遅くなってしまいすみませんでした……！！！続き頑張ります！！これからもよろしくお願いします！！！ (1月10日 21時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
じろにゃん★ - 続きを楽しみにしてます！ (1月8日 16時) (レス) id: 2ad09e2f31 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ - 完璧すぎる…(；；)続き待ってます(´；ω；｀)！！ (1月5日 22時) (レス) @page48 id: d68f8df98a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年10月24日 13時
