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「好きです…!灰谷さん…!」

「えっ、と…」





綺麗な顔面を持っている兄達の遺伝子をほぼ受け継いでいないと言ってもいいほどの私の顔面

そして、兄達のキラキラしている性格とは全く逆な、小心者で人見知りの激しい性格

高校時代、初めて告白してくれた男の子に私は舞い上がって

私自身はその人のことを好きじゃないのに、今思えば酷かったなぁなんて思いながら

お願いしますと返事をしようとすると






「はいはーい、残念。Aは俺らのAだから」

「おい、お前今から俺らにボコされるのと、告白取り消すのと、どっちがいい?」






どこからともなく、兄1の蘭くん、兄2の竜胆くんが出てきて

蘭くんは私を抱き寄せるし

竜胆くんは相手の男の子を脅してるし

六本木のカリスマ兄弟って言われているほどに有名な2人に逆らえる訳もなく

彼は私への告白を取り消して、涙目で帰ってしまった。










…それが私、灰谷Aの初めてされた告白で最後の告白でした。





「ん、ふぁっ…起きなきゃ…またあの夢…」




初めて告白されてから9年ほど時間が経ったけれど

未だに私には彼氏すらできません。

何故なら




「Aー…朝飯…」

「竜胆くん、重たいよ。座って待っててください」

「やだ、俺の匂いくっつけてんの」

「くっつけなくても、大丈夫だよ??」

「んや、ダメ。可愛いお前に男寄ってきたらぶん殴る未来しか見えない」




兄が以上に私を可愛がるのを辞めてくれないからです。

だから私の職場も、女の人中心のオフィスになってて

就活の時に、謎にピックアップされた会社以外はダメだと言われ

他の企業にエントリーシートを受け取れないようにしてたり

男の人と話すどころか、関わることも無くて色々諦めているのに


それでも、兄は足りないようです。






「竜胆ー、くっつきすぎ。蘭ちゃんもくっつきたいから半分寄越せ」

「兄貴がAに乗っかったらAつぶれるっつーの」

「そんな事ねぇもんなー?A」

「2人とも、顔洗ってリビングで待ってて?火使ってるから危ないの」





「「Aが言うなら」」





こんな日常が毎日続いている私に結婚どころか彼氏も無いだろうななんて思ってた。


そもそも好きな人という感情も分からないのだけど。


きっと兄が好きという感情とは別物だということは分かる。






でもきっと、そんな感情も知らないまま、兄と一生を終えるんだと覚悟していた。

02→



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設定タグ:東京リベンジャーズ , 三途春千夜 , 灰谷兄弟   
作品ジャンル:恋愛
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マニ。(プロフ) - もむさん» ✉️。この作品凄く面白いです! (1月14日 11時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - じろにゃん★さん» ありがとうございますー!!!頑張りますね!これからもよろしくお願いします!! (1月10日 22時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - うさこさん» あぁぁぁぁぁ……!ありがとうございます!!そんな!嬉しすぎる……!本当にありがとうございます!お返事遅くなってしまいすみませんでした……!!!続き頑張ります!!これからもよろしくお願いします!!! (1月10日 21時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
じろにゃん★ - 続きを楽しみにしてます! (1月8日 16時) (レス) id: 2ad09e2f31 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ - 完璧すぎる…(;;)続き待ってます(´;ω;`)!! (1月5日 22時) (レス) @page48 id: d68f8df98a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もむ | 作成日時:2023年10月24日 13時

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