とーきょうまんじえん！！【東京卍リベンジャーズ】

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｢はよ、先生｣

｢おはようございます、私掃除に行ってきます｣



朝は早起きをして、キビキビと仕事を始める。

いつもなら記録が終わらなくて眠りこけてる私を誰かしら起こしてくれるのだけど

まぁ、これは恋愛云々じゃなくてもだめなことだから

まずはそこから改善。





｢うわぁぁぁ！！かずとらくん！なんでおればっかたっちするんですか！｣

｢たけみっち、つかまえやすいから｣

｢ぎゃぁぁぁぁっ！このひとほんといや！！！｣




今日も元気に鬼ごっこしてる姿が尊い。

そんな姿を見ながらせっせと仕事をして








｢Aせんせ、最近頑張りすぎじゃね？俺が代わっ……｣

｢大丈夫ですですので、みんなのところに行ってください｣






相変わらず距離が近い三ツ谷先生攻撃も

来る前に少し距離をとって、適切な距離で話せば

普通に話せる。


うん、これが本来の職員の距離だ。







｢せんせっ、せんせっ！みてー！｣

｢あら！八戒くん、上手なブレスレットだね!!!｣

｢うん！おれ、たかちゃんにおしえてもらったんだよ！！｣

｢わぁ、上手!!｣






もっと上手になったらせんせにあげるー！！！と言って戻ってしまう八戒きゅんが可愛い。尊い。


え、先生、むしろその、最初のやつ欲しいですけど！？！って思ったけど、八戒くんなりに

上手に出来たものを私にあげたいという気持ちを大切にすることに。






｢アイツ、最近頑張ってるAせんせにあげたいからって頑張ってんだよ｣

｢えっ、あ、そうなんですね…！｣






不意に私の横に立つなんて忍者ですか、三ツ谷先生と思いながら

いつも通り距離を取ろうと

1歩分三ツ谷先生を避けるように、且つ自然に動くと


急に三ツ谷先生に腕を掴まれる。


私が適切距離を意識してから1週間、三ツ谷先生だけじゃなくて他の先生もからかう回数が少なくなって

距離も適切になって

効果抜群！だなんて油断してた。






｢避けんな｣

｢え？あ、や、離して、ください…｣

｢やだ｣





久々に触られるせいか、急に距離が1歩分詰められたからなのか

心臓がうるさくなる。

下を向いて三ツ谷先生の顔を見ないようにして

寒いギャグでも考えて心を落ち着けようとしてるのに





｢なぁ、こっち見ろよ｣

｢や、わ、私、仕事…｣

｢んなの俺が後で手伝ってやる｣





下を向いてる私の顔を覗き込むように


意地でも私と視線を合わせるから


結局私は、彼の行動に白旗を上げるしかなくて




｢上、向きます、から……｣

｢ん、やっと俺の事見たな｣




楽しそうに笑う三ツ谷先生の表情に、また胸が高鳴ってしまった。

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