こっち向いて！千切くん！【ブルーロック】

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｢千切近ぇって｣

｢潔ー、邪魔。俺、Aと居たいんだけど｣

｢お前講義違ぇだろ!?ほら、出てった出てった｣

｢この講義おじいちゃん教授だし、1人増えてようがバレねぇって｣

｢そういう問題じゃねぇから｣




このやり取り、実は1回目ではありません。

3回目です。

甘々千切くんは今も継続中で、何かと時間があれば私に時間を費やしてくれる。

そんな千切くんを見ていると、私を好いてくれてると言うのは本当で、國神くんの言った通り本気なのかも、なんて思ってしまう。


でも、私は最近潔くんがずっと不機嫌なのが気になる。


自惚れてるかもしれないけれど、それは決まって千切くんが来たときで


それまで優しい、いつもの潔くんなのに。


もしかしたら私が原因で二人の関係に溝ができているのでは無いかと、思ってしまうくらいに。



私の近くに、置くのが嫌みたいな、そんな態度を潔くんがするから




私が好きなのを知っているのに、相談に乗ってくれているのに

それならきっと私の近くに千切くんがいても離すようなことをしないはずなのに

國神くんなんか、タイミングよく抜けて私と千切くんを2人にしてどこかに行ってしまうのに。

どうして潔くんは、私から千切くんを離そうとするのだろうか。




｢ったく……千切のワガママには困ったな｣

｢でも、おじいちゃん教授が気づくか気づかないのかって言うのは気になる｣

｢……何？俺より、千切といたいってこと？｣

｢え？なんでそうなるの？｣




なんで、千切くんの話をするとすぐ拗ねるのだろうか。

ずっと友達なのは変わらないのに。

私は千切くんと仲良くなりたくて、君たちと仲良くしてた訳では無いのに。




｢鈍感｣

｢潔くんとは、何があっても、友達だよ？｣





それで拗ねているなら、安心させてあげたかったのに

どうやらそれは逆効果だったらしい。





潔くんは、ルーズリーフの切れ端に走り書きをして私に見せる。




"友達、嫌なんですけど"




意味がわからなくて、潔くんと文字を交互に見ていると

潔くんは、また走り書きをして私にみせた。





"俺、だいぶ前からAのこと好きなんだけど"





講義前に何爆弾発言してるんだこの人は、と思うくらいに驚いて

思考が全て停止した。

何も考えられなかった。


そんな態度1回だってしたこと無かったのに、急に言い始めるから。


潔くんは、だって、付き合ってるカップルを見て羨ましがったり

バレンタインデーなんて、チョコ貰えなかったってすごく落ち込んでたり

とにかくモテないアピールをしまくって、誰でもいいから付き合いたいと言っていたくらいなのに？

どうして？

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