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それからの千切くんはお菓子で例えるならそう、綿菓子みたいだ。
どこを食べても甘くて砂糖みたいなそんな甘い千切くんに私はクラクラしてしまいそうになる。
千切くんのあの発言はどうやら冗談でも、嘘でもないらしい。
毎日が王子様なのだ。
いや、元々王子様だけれども、意味合いが違う。
以前は平民と王子様の関係性だったのが
こう、なんと形容したらいいのだろうか、まるでお姫様みたいなそんな扱いをしてきてくれる。
講義が終わると家まで送ってくれて、朝の講義が被れば迎えに来てくれる。
國神くん曰く、そんなのワガママお嬢じゃねぇと心底驚いているようだけれども
3人がしているシェアハウス内では通常運転だそうで
｢至れり尽くせりしてんの人生初と見た｣
｢國神サン、それは大袈裟すぎない？｣
｢いや、お前は家での千切お嬢様をしらねぇからんな事言えんだ｣
まず、服はポイポイ、無くし物をするとすぐ國神くんのせい、不機嫌になった挙句に今日休むと言うそうな。
そんな所があるなんて可愛いと思いながら話を聞いていると
國神くんは、溜息を1つ。
しかも大きく、呆れるように。
｢そこまで言われたんなら、両想いだろ｣
｢うっ、でもあの千切くんだよ？どうして私？ってならない？｣
｢別に？お前良い奴じゃん｣
｢え、あ、ありがとう…？｣
急に褒められて焦るけれど、それよりも両思いだろって言葉が頭の中をグルグル巡る。
確かに私もそんな風な相談を友達から受けたら、そんなん言ったれ！！！？と告白を促していただろうが
いざ当事者になると、そう踏み切れるものでは無い。
私が千切くんにしたことなんてひとつも無い。
失礼なことしかしてない、固まって話せないだとか、無視したみたいになっていたりだとか
コレで好きになるなんて有り得ない。
｢普通喜ぶんじゃねぇの？｣
｢よろ、こびたい…けど…理解できないから…困ってる｣
｢本気なんじゃねぇの？｣
｢え？｣
｢お前に好きって言っておいて返事は要求してねぇ、付き合おうなんて言ってねぇ、今の千切の限界で精一杯で告ったんだろ。｣
私も、千切くんが好きなのは好きだ。
顔が、性格が全てが好きだ。
ワガママだと悪く言われるところも全部が好きだ。
｢國神ー、距離近ぇですけど｣
｢嫉妬すんな嫉妬ー｣
こういうところも。
｢千切、くん…｣
｢ん？どした？｣
まだ未熟で自分に自信が持てなくてごめんなさい。
好きって言いたいのに、私の口は意気地無しだから言えないの。
｢ち、近い…デス｣
｢ダメ？俺、アンタの近くに居たい｣
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ゆい - こんな素敵な小説初めて読みました。続きが超超超楽しみです！何だかもう生きる励みになります…🥲これからも応援してます！！ (2月4日 7時) (
レス) id: 2a419589a1 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - あぽろさん» わぁー！！！ありがとうございます！！めっちゃ嬉しいです！これからもゆっくり更新することになりますがよろしくお願いいたします!!!! (1月5日 22時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
あぽろ - この小説大好きです！！キュンキュンしまくりでスクロールする手が止まりません！これからも頑張ってください！！💗 (1月4日 0時) (レス) @page13 id: 60a5994a82 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - ちささん» ちささん！ありがとうございます！前作から……！嬉しいの極みです！！！！不定期更新で申し訳ありませんが千切の魅力、頑張って出せるように頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (12月13日 14時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 「青春とは、恋愛である。」からきました！前作もすごく好きなのですが、なにせ千切くん推しなもので、すごく楽しみです…！現時点でもう大好きです！！更新楽しみに待ってます！ (12月12日 3時) (レス) id: 3ee6d9cd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年12月11日 23時
