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心配そうな顔をして私を誰の目にも止まらない場所に連れてきてくれた千切くん。
いきなり泣いたりして、変な女だと思われてしまったに違いない。
実際、変な女だ。
ご飯を食べて迎えに来て、手を触れて連れていこうとしたら泣くのだから。
｢落ち着きそうか？｣
｢ごめ、んなさい…｣
｢謝んなくていい｣
そう言って私の頭を撫でてくれる千切くん。
千切くんにとってのこの行為にはなんの意味を持っているのでしょうか。
全く意味なんか持ってなくて
私が、女避けとしての役目を果たせなくなるのを危惧して沼らせようとしているのでしょうか。
｢こんなタイミングで渡すつもりじゃなかったけど…これ｣
｢え？｣
困った顔で彼が渡してくれたのは、可愛くラッピングされている小さな袋。
受け取っていいのか分からずに戸惑っていると
悲しい声で、表情で受け取って欲しいと言われて
なんで千切くんがそんな顔をするの？と思いながら遠慮がちに受け取る。
中身が気になって確認すると
｢あ、こ、これ…｣
｢これが可愛いんだろ？｣
｢そ、そうだけどこれは…！｣
お出かけをした日に、私が彼の姉のプレゼントとして選んだ雫のモチーフのピアスだった。
なんで？もしかして要らないと突き返された？なんて
もう私の思考は悪い方に悪い方にと考えてしまって止まらない。
｢俺は、Aに贈るために買ったんだけど｣
｢え、だっ、て…お姉さん…｣
｢嘘。アンタの好みが知りたかった｣
｢なん、で？｣
千切くんを私は理解ができない。
都合いいと突き放したくせに、私の為にわざわざ嘘までついて贈り物をする。
都合のいい女を離さない為に？
時間も労力もお金だって掛かるのに。
｢言ったじゃん、狙っていい？って｣
｢あ、それ、冗談…｣
｢は？俺女に冗談でもそんなこと言わねぇし。つーか、俺、女にそんな事言うのアンタが初めてなんだけど｣
｢う、うそ…！｣
｢誰がこんなくだらねぇ嘘つくかよ。サッカーにしか興味なかった俺を、アンタが興味持たせたんだっての｣
これを信じて、いいのだろうか
｢さっき、都合いいって…｣
｢あ？だってそうだろ？俺と付き合ってるって思われるなら狙いやすい｣
｢女避けに、都合いい、じゃないの？｣
｢はぁ！？｣
嫌われてしまったかもしれない。
なぜならすごく大きなため息をつくから。
｢俺、そんなダッセー奴じゃねぇし。アンタが俺の好きな気持ちを信じないなら、信じるまで俺がアンタに証明してやるよ｣
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ゆい - こんな素敵な小説初めて読みました。続きが超超超楽しみです！何だかもう生きる励みになります…🥲これからも応援してます！！ (2月4日 7時) (
レス) id: 2a419589a1 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - あぽろさん» わぁー！！！ありがとうございます！！めっちゃ嬉しいです！これからもゆっくり更新することになりますがよろしくお願いいたします!!!! (1月5日 22時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
あぽろ - この小説大好きです！！キュンキュンしまくりでスクロールする手が止まりません！これからも頑張ってください！！💗 (1月4日 0時) (レス) @page13 id: 60a5994a82 (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - ちささん» ちささん！ありがとうございます！前作から……！嬉しいの極みです！！！！不定期更新で申し訳ありませんが千切の魅力、頑張って出せるように頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (12月13日 14時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 「青春とは、恋愛である。」からきました！前作もすごく好きなのですが、なにせ千切くん推しなもので、すごく楽しみです…！現時点でもう大好きです！！更新楽しみに待ってます！ (12月12日 3時) (レス) id: 3ee6d9cd32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もむ | 作成日時：2023年12月11日 23時
