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番外編 fall in…? ページ30

拓司side

「伊沢さん、今度ここに舞子を呼んでもいいですか?」
「え?」
「あたしがどんなことしてるのか興味があるみたいで。素敵な仕事なので是非知ってもらいたくて。」

そんなAちゃんの提案からオフィスに舞子さんを招くことになった。

本当は部外者立入禁止だけどみんなも舞子さんが来ることは了承済みだし、舞子さんとしても今後の自分の進路と向き合うために色々な世界を知りたいという動機らしい。

そして、俺が1人でいる時に2人はオフィスにやってきた。

「友人の舞子です。」
「お邪魔します、広瀬舞子です。」

頭を下げた舞子さんは以前聞いた通り、Aちゃんと正反対のタイプの女の子だ。

俺も「初めまして、編集長の伊沢です」とよそ行きの挨拶をしたので、Aちゃんはふふっと笑っていた。

「どうぞ座ってください。まだみんなが来るまで暫く時間あるんで。」
「あ、すみません、失礼します。」

ソファに舞子さんを促すと、ふわっとしたスカートを揺らしちょこんと遠慮がちに腰かける。

その時キッチンから「お茶ない、酒しかない」というAちゃんの呟きが聞こえて顔をあげた。

「あ、俺買ってくるよ。」
「いえ、あたし買ってきますよ。」
「そう?わかった、気をつけてね。」
「はい。舞子ごめん、ちょっと出るけどいい?」

舞子さんはにこっと笑い「うん、行ってらっしゃい」と手を振った。

ぱたぱたとAちゃんが部屋から出て行く姿を見て、さて、どうしよう、と思う。

俺はあまり人見知りしないとはいえ、初対面の女の子と2人きり。

考えながら椅子に腰かけた時、意外にも先に口を切ったのは彼女の方だった。

「…Aちゃんて、ものすごく不思議なパワーがあると思いませんか?」
「え?」

突然何の話だろう、と少々驚いて彼女を見た。

「私、ずっと彼女に憧れてるんです。」

彼女はふと、窓の外を眺めながら話し始めた。

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なぁ(プロフ) - 咲良さん» そう言って頂けると嬉しいです。ありがとうございます、楽しみにしています! (2019年2月19日 21時) (レス) id: 14a8b3f8b0 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - なぁさん» いえ、とても素敵なテーマです、是非考えさせて下さい。せっかくだし川上さんオンリーからみんな目線も考えてみたいので、短編集などで登場させたいと思います!本当にありがたいお話です! (2019年2月19日 21時) (レス) id: e819abafbc (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - よくよく考えずとも、お返事頂けた嬉しさで調子に乗っておりました…。いつかの機会に、気が向いたら程度に思ってください。すみませんでした…! (2019年2月19日 17時) (レス) id: 14a8b3f8b0 (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - 咲良さん» ご検討有難うございます!こちらこそ、図々しくすみません。むしろ、別作品なんて良いのでしょうか??泣いて喜ぶんですが…(;・∀・) (2019年2月19日 13時) (レス) id: 14a8b3f8b0 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - なぁさん» ごめんなさい、前言撤回します。いただいたテーマ、私の文章力では1話にとどめられそうにありません。また別の作品として描かせていただくことは可能ですか? (2019年2月19日 0時) (レス) id: e819abafbc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲良 | 作成日時:2018年11月24日 20時

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