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2週間ほどコメントの嫌がらせがとまることはなく、あたしのことを調べた記事もかなり拡散されているらしい。
実際のところ、そういう噂に対して視聴者の8割以上は「信じてないよ」とか「くだらないね」とか言ってくれるけど、時たま「東大生なのにビッチ」とか「健全なチャンネルだと思ってたのに」などという書き込みはあった。
やっぱりあたしがこのグループの足を引っ張る結果になってしまった。
ちょっとオフィス行きづらい…。
そう思うと頼まれた動画のチェックや校閲などはメールなどで済ませ、みんなの元へ足が遠ざかっていった。
川上さんとも距離をおかないとビッチと付き合ってるとか言われかねないし、あんまりモヤモヤを川上さんに言っても迷惑になってしまいそう。
隠し事の1つや2つ誰にでもあるのはわかっているが、そのことが自分からではなく第三者により露見するというのは不甲斐ない上に恥ずかしい。
あたしはみんなが大好きだから軽蔑されるのが怖い。だけど今までの事を隠すのは嘘をついているみたいで心苦しい。
しばらくまともにみんなと連絡を取れないでいると流石に川上さんから呼び出しを食らった。
いくら優しい川上さんといえどもお怒りかもしれない！と思いつつもあたしが悪いので、待ち合わせの学内にある人気のない場所へと向う。
先に彼は来ていて壁に寄りかかり携帯をいじっていた。
ちゃんと会うの久しぶり。やっぱかっこいい。
駆け寄ると彼は顔をあげ携帯をしまう。
「おまたせしま…うわっ」
言葉を言い終わらないうちに腕を引っ張られて彼の胸に飛び込む形になった。
「川上さん？」
「…寂しいじゃん、ひとりで抱え込まれたら。」
彼はそう呟いてあたしのことをぎゅっと抱きしめた。
悩みや問題を告げることが彼への負担になると思っていたけど、逆にそんな気持ちにさせてたとは。
「ごめんなさい…。」
彼はまぁいいけどと小さく笑いながら言った。
「…あたしのせいでみんなの株を下げてしまいました。」
「別に株とか誰も気にしてないよ。あの記事もAさんを妬んだ人の嘘だとみんな思ってるし。」
「嘘つきはあたしです。だって事実しか書かれてなかったもん。」
なかなか折れないあたしにみんな心配してるよ、と困ったように言う。
「Aさんのことは今後何があってもメンバー全員で守るから、今日の招集にはちゃんとおいで。」
「…はい。」
彼はホッとしたようにあたしの頭を撫でた。
この手も久しぶりだ。
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サイゼの店長 - アチス慶應出てきてワロタ (2019年12月12日 21時) (
レス) id: 5cb23e661f (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - marikaさん» ありがとうございます！皆様の応援のおかげです。やはり50話でおさまらなかったのでまた新しく続けます。これからもよろしくお願いします！ (2018年11月15日 6時) (レス) id: e819abafbc (このIDを非表示/違反報告)
marika(プロフ) - 赤星おめでとうございます！ (2018年11月14日 23時) (レス) id: 8a3ac12b6a (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - かたつむりんさん» ありがとうございます！そう言っていただけると頑張れます！助言もありがたいです。とりあえず、お話の完結に向けて進めていきたいと思いますのでよろしくお願いします！ (2018年10月27日 0時) (レス) id: e819abafbc (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - 咲良さん» 読みますよ！生まれ変わっても読みます！私はいっぱい出てきた方がQKの中にいるって錯覚できるので好きです。無理にあと10話で収めようとか考えずにのびのび書くのがいいと思いますすよ！(何様って感じですが) (2018年10月26日 20時) (レス) id: f9fd282caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲良 | 作成日時：2018年10月4日 0時
