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舞子side
「ねぇ舞子、QuizKnockって知ってる？」
「あ…、うん。」
カフェでお茶をしていると、友達の美奈ちゃんに突然聞かれた。
QuizKnock。大学内ではかなり有名なグループで私も時折動画やウェブを見ている。
それに最近見た動画に女の子の声が入っていて、その声があの子の声に凄く似ていたから気になってはいた。
「顔は出してないんだけど、女の子加入したんだよね。それ多分、花野さんだわ。」
「あっ…そうなんだ〜」
やっぱり、Aちゃんだったんだ…。
「しかもさぁ、なんか最近川上拓朗と付き合ってる噂流れてんの。もう最悪、私1番川上拓朗好きなのに。信じらんない。」
「そう、なんだ…」
「ていうか、舞子の彼氏寝とって別れさせておいて自分は普通に彼氏作るとか最低じゃない？」
…違うよ美奈ちゃん、私Aちゃんに守られたみたい。
あの後聞いたの、慶應の友達に。啓太くんは学内でも有名な遊び人のグループで、女の子をお金で買うようなことを時たましている噂があるんだって。
Aちゃんはわざとあんな言い方をして去っていったけど…。
でもここまで知っていて美奈ちゃんに本当のことを言えない私は、凄く酷い子だ。
私は初めてAちゃんを見た時から憧れていた。
ひとりでいることを何の苦にも感じていなくて、人に頼らずに自分の力で歩いている、そんな彼女がかっこいいと思った。
そんな彼女が初めて弱さを見せた時心から助けたいと思うと同時に、ちょっとずるいと思った。
あんな顔されたら、誰だって助けちゃうよ…。
私は常に誰かといないと不安だし、Aちゃんを失った今、美奈ちゃんを含むAちゃんのことを嫌う子しか友達がいないから、ここでAちゃんを擁護すると私が1人になってしまう気がする。
酷いよね。憧れていた友達を守るより、自分を守るほうが大切なの。
「コメント欄に花野さんの援交のこととか書いちゃおうな〜」
「え！それはやめたほうが……」
「何、舞子、まだあの女のこと庇うの？」
「え…ううん、そういうわけじゃ…」
ごめんね、Aちゃん。
私は貴女みたいにダメ、嫌い、要らない、興味ない、どうでもいいって、ちゃんと言えない。
今思えば私はいつも、貴女に助けられていた。
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サイゼの店長 - アチス慶應出てきてワロタ (2019年12月12日 21時) (
レス) id: 5cb23e661f (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - marikaさん» ありがとうございます！皆様の応援のおかげです。やはり50話でおさまらなかったのでまた新しく続けます。これからもよろしくお願いします！ (2018年11月15日 6時) (レス) id: e819abafbc (このIDを非表示/違反報告)
marika(プロフ) - 赤星おめでとうございます！ (2018年11月14日 23時) (レス) id: 8a3ac12b6a (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - かたつむりんさん» ありがとうございます！そう言っていただけると頑張れます！助言もありがたいです。とりあえず、お話の完結に向けて進めていきたいと思いますのでよろしくお願いします！ (2018年10月27日 0時) (レス) id: e819abafbc (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - 咲良さん» 読みますよ！生まれ変わっても読みます！私はいっぱい出てきた方がQKの中にいるって錯覚できるので好きです。無理にあと10話で収めようとか考えずにのびのび書くのがいいと思いますすよ！(何様って感じですが) (2018年10月26日 20時) (レス) id: f9fd282caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲良 | 作成日時：2018年10月4日 0時
