heartache 2

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悩むと尚更体調が悪くなるような気がする。

今日もなんだか怠い。

仕事をしながら頭の中は考え事でいっぱいで、たぶん5分に一回意識飛んでる。

「…おい、お前大丈夫か？」

隣から声が聞こえて顔を向けた。

原田さんがあたしの顔を心配そうに覗く。

気まずい相手の体調を気遣うとは、なんと優しいことか…。

などいらんことを考えながら適当に笑って

「…すいません、ちょっとぼーっとしちゃって。けど大丈夫です。」

と返す。

そう言うと原田さんはそれ以上何も言えないようで、会話が終わった。

手っ取り早いのは検査薬を買うこと…！！
よし、仕事終わったら買いにいこう…！！

と、思ってたのに。

同僚が半端じゃないミスをしたらしい。

残業でみんなで同僚のカバーにまわることに。

「すいません、みなさん、本当にご迷惑をおかけします…！本当にごめんなさい…！」

同僚がこの言葉を繰り返し、みんなもいいよいいよ、と笑って慰める。

いいんですよ、カバーくらい。みんなで頑張りましょう。

とあたしも思いたいところだ。
…体調が悪くなければな。

結局会社を出たのは10時を過ぎるころ。

地下鉄を降りて、家の近くの薬局が確か12時までだなぁと思い寄ってみるが…、

いや、検査薬売り切れてることってあるんですか？

陳列棚にぽっかりスキマができて、検査薬が置かれていない。

店員さんに在庫はないか聞こうとしたけど、女性の店員がレジで忙しそうで、男の人しか手が空いてない。

…さすがに男には聞きづらいよ。

もう疲れたし今日は帰ろう…。

あたしは諦めて家路についた。

家に着くのと同時に携帯がなる。

遥輝くんだ、と時間的に思った。

指が自然と通話ボタンを押してから、しまった、と思う。

彼は声で、あたしが悩んでることをあばいてしまうんだった。

「も、もしもし。」
『もしもし。なんかあった？』

早いよもう！

もしもしだけで気づくなバカ！

「…ううん？」
『隠すのナシやでー。』
「でも〜…」
『なんやねん、約束やろ。』

そうだね。

約束したよね。

あなたにはなんでも言うって。

でも…

「…遥輝くん、困っちゃうかもしれないから。」
『聞かなきゃわからへんやろ。』

そうだけど。

でも、もしそうだったら、遥輝くんがどうするのか聞きたいとも思ったりする。

結局、遥輝くんがどう答えるのか、が1番あたしを悩ませてるんだから…。

言っちゃえもう。
話はそれからだ。

「遥輝くん…あたし…」

どうか、受け止めて。

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