番外編 妃菜子の恋 7 ページ40
時は過ぎ、CSがおわってしまってから数日。
私はいまだに中島さんに電話をかけられずにいた。
きっと体力的にも精神的にも疲れているだろうし、それになんて言葉をかけるのが正解かがわからなくて。
あと、ちょっと中島さんから電話をかけてきてくれるのを待っていたり。
私は昼はとりあえず洗濯をしたり掃除をしたり、真面目に家事をしていた。
掃除がひと段落ついたのでソファーに座って携帯を開く。
ちょうど携帯が音を鳴らし震えたので少しびっくり。
画面を見てどきんと胸が高鳴った。
何も考えずに私は電話に出た、というより指が勝手に通話ボタンを押していた。
「もしもし！！」
『もしもし、今大丈夫？』
「はい、大丈夫です。」
中島さんから電話をかけてきてくれたことで少し思い上がりながら答えた。
「CS、お疲れ様でした…。中島さんかっこよかったです。」
『あ、ありがとう。ほんとに疲れたわ。』
笑って答える中島さん。
私は彼がそう笑ってくれて安心する。
『あのさ、明日とか時間ある？』
「明日、ですか？」
突然の質問。
まさか、これって…。
「明日は…仕事がないので暇です。」
私は少しどきどきして中島さんの紡ぐ言葉を待った。
『じゃあ、俺とどっか行こう。』
「はい！行きたいです！！」
中島さん私の大きな声にちょっと笑って「よかった」と言った。
期待していた言葉だったけど言われて私は舞い上がる。
デートのお誘いだぁ。
時間と待ち合わせ場所を決めて電話が切れた。
私はソファーから立ち上がり思い切りクローゼットを開けた。
明日何着よう！！
デートのために綺麗な服を選ぶのはいつぶりだろう。
“今大丈夫？”とか、“明日とか時間ある？”とか私に気を遣って疑問系にしてくれると思えば、誘う時には“俺とどっか行こう”って、尋ねないで強引に言われた。
そんなことにまでキュンとしてる私は重症なのか？
次の日の夕方、私は緊張しながら20分も早く待ち合わせ場所についた。
デートがこんなに緊張するなんて初めて。
ベンチに座って、本を開いて待つことにしたけど、すぐに誰かが私の名前を呼んだ。
「妃菜子ちゃん。」
パッと顔を上げると、イケメンが…。
「中島さん！」
私は思い切り立ち上がる。
「早く着いたのに、もういるからびびった。」
私を見てくすくす笑った。
「…緊張してたら早く着いちゃったんです。」
「俺と一緒じゃん。」
ふっと笑いそんなことを言う。
ねぇ、それって計算で言ってるの？
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あい - はじめまして！すごくドキドキしながら読ませていただきました！応援してますので頑張ってください！細かいんですがCSに日ハムとソフトバンクが進出したなら同じリーグの西武が出てくるのはおかしいかと、、。前作での札幌ドームでの試合でも1塁はビジターですね (2016年4月12日 14時) (
レス) id: 1b297d5347 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - ルフナさん» 残念でしたね…。またもやちょっと泣きました。これで私のヒーローたちのシーズンが終わってしまいました。また来年も西川くんが開幕スタメンを勝ち取れるように祈りましょう。 (2015年10月13日 0時) (レス) id: bc8ef88aec (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - うどんさん» そんなふうに言っていただけて本当にありがたいです！見て下さってありがとうございました！道民なんで方言わかんなすぎてどうしよう！って感じでしたけどよかったです笑 (2015年10月13日 0時) (レス) id: bc8ef88aec (このIDを非表示/違反報告)
ルフナ - 咲良さん» ファイナルステージ出場できなくて残念です…あと一点がなかなかとれず…悔しい試合でした！ホークスと戦ってるところ見たかったなぁ…私はホークスも好きなのでここからはホークスに頑張って欲しいです！選手の皆さんお疲れさまでしたー！ (2015年10月12日 23時) (レス) id: cae83cd11e (このIDを非表示/違反報告)
うどん - コメント失礼します!!!,なまら可愛かったです!!,たまに博多弁出る中島とか,!!関西弁のはるきとか!!まじでもう可愛すぎて,発狂もんでした… (2015年10月12日 21時) (レス) id: c0677d91fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲良 | 作成日時：2015年8月10日 1時
