heartache 2

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毎日忙しくしていたからか、いつも通りの生活に戻ると突然さみしさを感じた。

遥輝くんがいないことが1番大きい理由だと思う。

…でも、オフシーズンだから一緒にいれたんだもんね。

シーズンが始まれば家にいないことの方が多いんだから、遥輝くんがいることに慣れてしまうとこの先あたしのハートがもたなさそうなので
強くならなきゃ…。

沖縄は雪降らないもんね〜。
札幌は今日も大雪だよ。

あたしはそんなことを思いながら出勤した。

出勤するなり原田さんが、

「家に旦那いねぇとさみしいだろ」

と言ってくる。

否めない。

「仕方ないじゃないですか。1ヶ月くらい我慢しますよ。」

あたしはちょっとふてくされたフリをしながら言った。

仕事をしている間は基本的に無心だからいいものの、家に帰ってからさみしさは増す。

でも、結局は遥輝くんから電話がかかってくれば元気がでる。

そうやって2月は遥輝くんの声を聞けることを楽しみにしていた。

月末に向かうにつれて、もう少しで会える、という楽しみとともに、早く会いたい、という気持ちが抑えられなくなる。

『もしもし。』
「もしもし。お疲れ様。」
『いや、今日もえらい疲れたわ…。』
「でも楽しいでしょ、体動かすの。」

遥輝くんは毎日野球ができて楽しそうだ。

実戦では打率も結構いいらしいし、HRもたくさんしているらしい。

「ねぇ、遥輝くん…」
『ん？』
「会いたい…」

まだコドモだなぁ、と自分でも思う。

言ったからって会えるまでの時間は減らないのに。

あたしは電話を握りしめたままうつむいた。

『…俺も会いたいで。もう少しまってて。』

遥輝くんの優しい声。

「うん、ごめんね。1ヶ月って長いなぁって…思っちゃって。」
『あんましかわええこと言うな。俺もはよ帰りたくなるやろ！』
「ごめんごめん！遥輝くんが帰るまでに、それなりのご飯作れるよう頑張るから、遥輝くんもあと少し頑張ってね！！」

よし、ちゃんと遥輝くんのお嫁さんとしてしっかりしよ！

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