EVERYDAY COM．2【コムドット短編集】

綺麗　yamato ページ9

設定 1歳年上、恋人

sideやまと

今日は待ちに待ったクリスマス
俺には一つ予定が入っていた



や「ごめんっ！
じゃあ、先帰るわ！」
ひ「おっつー！」
ゆま「楽しんできてください」
あ「明日ねー！」
ゆた「相手待たせんなよー」
や「今日ばかりは守れねぇかもw」



俺はみんなに感謝しながら急ぎ足である場所へと向かった
そこは原宿
待ち合わせ場所に立っていたのは…



『あ、やまと
お疲れ様』
や「ごめん、遅れちゃって…」
『大丈夫だよ、そんなに待ってないから』



そう俺の彼女、A
1つ年上で高校の先輩
付き合い始めて2年になる



や「行こっか」
『うん』



彼女の手を取って自分のコートのポケットに
小さな手はとても冷たくて
…待ってないなんて嘘つかなくても良いのに
そこに大人の余裕を感じて
少し悔しくなった
2人で話しながら賑やかな原宿を歩く

俺よりも30ｾﾝﾁも背の低いAはめちゃくちゃ可愛い
年上とは思えないほどの幼さ
小さい顔
赤くなった頬
小さな手
可愛すぎる笑顔
彼女の全てが愛おしい
そして、1つのツリーの前に2人で並んで待つ
…そろそろだ
…57分、…58分、…59分、…22時
22時になると一斉にツリーのイルミネーションが光る
原宿が色とりどりのライトで彩られる
隣のAは目を輝かせながら、その儚い光を見つめていた



『やまと』
や「ん？」
『綺麗だね…』
や「…うん、超綺麗」



Aの方が綺麗だよって言ったら笑われるかな
俺は綺麗すぎる彼女の横顔に見惚れていた

特別な日　yuta→←．

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