EVERYDAY COM．2【コムドット短編集】

仕事だとしても　amugiri ページ6

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sideA

『ふわぁ…』
ひ「寝るなよー」
『はーい』



船を漕ぎながら再びパソコンに目をやる
今日はクリスマス
だが、コムドットはいつもと変わらず仕事だ
…まぁ、恋人はいないし、予定もないけどね
私は目を擦りながらキーボードを叩いた
すると、編集部屋のドアが開いた



あ「ひゅうが」
ひ「あ、あっちゃんか」
あ「編集変わるよ」
ひ「お、サンキュ」



ヤニ休憩してくるわと言い、編集部屋を出たヤニ男
隣のデスクに座ったあっちゃんhs私のパソコンをひょこっと覗いた



あ「どう？進んでる？」
『まぁ、ボチボチってところですよ』
あ「あんまり無理しないでね？」
『ありがとう、天使』
あ「何それw」



天使という言葉にツボったのかケラケラと笑うあっちゃん
可愛いな、この野郎
…てかそんなに面白かったか？今の
※あむぎりツボ浅い説

やっと笑い止み、2人で編集に没頭
約2時間後…
何かを思い出したのか、あっちゃんは少し急いで部屋を出た
トイレか？
私は特に気にせず、再び編集
数分で戻ってきたあっちゃん
手には何かピンク色の袋を持っている



『？何、それ』
あ「Aちゃんにクリスマスプレゼント」
『え！？』



忙しくて買いに行く時間もなかっただろうに、わざわざ買ってきてくれたことが嬉しくて
思わず涙が出た
ポロポロと泣く私を見て、小さく笑うあっちゃん
優しく頭を撫でてくれる



あ「開けてみて？」
『うん…』



涙を拭い、袋を開けると手よりも少し大きめの箱
赤を主体としていて、表には“Dior”と書いてある



『っ！…これ！』
あ「ずっと欲しがってたでしょ？
それで合ってるか分かんないけど…合ってる？」
『合ってるよ…、ずっと欲しかったのぉ…』
あ「もー、本当に泣き虫だねー」
『…あっちゃんのせいだし』
あ「今日はね」



優しく笑うあっちゃんに例えようのないほどの母性を感じる
私は目の前のあっちゃんに抱きついた



『ありがとう…』
あ「喜んでくれて良かったよ」
『でも、時間なかったでしょ？』
あ「まぁね
でも仕事だとしてもクリスマス気分、味わいたいでしょ？」
『！あっちゃん、大好き！』
あ「俺もAちゃんのこと大好きだよー
(いつ俺の気持ち伝えようかな…好きだよって)」
※もう付き合えよ

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