EVERYDAY COM．2【コムドット短編集】

． ページ38

生徒「お題は“愛している人”です！」
『…はい？』
ひ「合ってる、こいつで間違いねぇよ」
生徒「ああ、お2人は付き合っているんですか！？」
ひ「いや、まだ…」



だから、と言って放心状態の私を見つめ、真剣な瞳になる



ひ「A、俺と付き合って」



その一言で黄色い歓声がグラウンド中に響いた
私は驚きのあまり声が出ない
目の前で起きていることが信じられない
ひゅうがの顔は真剣そのもの
断るなんて選択肢
初めからそんなものは無かった



『…よろしくお願いします』
ひ「まじ！？よっしゃ！！」
『え、ちょっ』



私が返事をすると、ヒョイッと軽々抱き上げられる
ニコニコと嬉しそうに笑うひゅうがに私もつられて笑みが溢れた









〜体育祭後〜

『そういえばひゅうがっていつから私のこと好きだったの？』

ひ「んー、あんまり覚えてねぇけど…
多分幼稚園とかからだと思う」

『え、そんなに前から！？』

ひ「Aは？」

『へ？』

ひ「Aはいつから俺のこと好きだったの？」

『えー、いつからだろう…
私は小学生くらいから…かな…』

ひ「俺の方が早かったな」

『早いも遅いも関係ないもん！』

ひ「あ、そうだ
言い忘れてた」

『何を？』

ひ「A、好きだ」

『っ！私も…！』

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