検索窓
今日:2 hit、昨日:21 hit、合計:590,095 hit

157 side Nissy ページ7

「心臓が壊れる…。」


そう呟くるりの頭をぎゅっと俺の胸に押し付ける。


「あ…。」


西「壊れそうなのは俺も同じ。」

そう言えば、

「嬉しい。西島さんが、私と同じで。」


見上げる潤んだ目と赤く染まった頬。


西「もー、ホントに。

かわいすぎてやばいから。」


もう一度キスしようとすると
コンコンと病室のドアをノックする音。


体を離して、
はいと返事をすると、
看護士さんがお粥の乗ったトレーを運んできてくれた。


西「食べれそう?」


「はい、お腹空いたかも。」


と答えたるりに、
食べさせてあげよっか?と言っても
自分で食べれます、
とスプーンを手にする。


少しくらい甘えてほしいのに。


「西島さん、ご飯は?」


自分が食べる前に、俺の心配をする。


西「後で何か買ってくる。」


「そうですか…。」


西「今度また、るりのご飯食べさせて?」


「はい。西島さんの好きなもの、
たくさん作りますね。」


どんなものが好きか、とか、
他愛もない会話をしながら、
なんとかお粥を食べ終えたるり。


薬を飲んで、
寝る準備をして。


るりをベットに寝かせる。


「西島さん…。あの…。」


西「ん?」


「ワガママ、言ってもいいですか…?」


西「なに?」


「もう少しだけ…
ここに、いてくれますか?」



西「そんなかわいいお願い、
全然ワガママじゃない。


ずっといてほしい、とか
帰らないで、とか

それなら、まぁ、多少無理するから
ワガママかもしれないけどね。」


「西島さん…。」


西「じゃあさ、
俺もワガママきいてよ。」


「はい。何ですか?」


西「明日。
ここから仕事行くように準備してきたから、
朝までここにいさせて?」


そう言うと、
涙を目にいっぱいに溜めながら笑って言った。


「わかりました。」


俺達の関係は、
アーティストとマネージャーを超えてる。
だけど、恋人とは言えない。

158 side Nissy→←156 side Nissy



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (239 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
839人がお気に入り
設定タグ:AAA , 西島隆弘   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リリィ(プロフ) - ちゃんうめさん» ちゃんうめさん。コメントありがとうございます!温かいコメント頂いてとても嬉しく、こちらこそ感謝です☆ (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» 由希さん、ありがとうございます!やっと続き書き始めました!引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - りんさん» りんさん、ありがとうございます!すっごく嬉しいです。続編、書き始めたのでよかったら引き続きよろしくお願いします! (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いろんな方の小説がある中で、やっぱりこの話が1番大好きです本当に( ; ; ) ずっとずっと読み続けたいです…お話楽しみにしてますね! (2018年5月17日 21時) (レス) id: 76f9ce82a3 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 4終了お疲れ様です。続き楽しみに待ってます (2018年5月16日 23時) (レス) id: ec5f86864e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リリィ | 作成日時:2018年4月14日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。