検索窓
今日:19 hit、昨日:5 hit、合計:589,810 hit

199 side Nissy ページ49

着いたのはベイエリアにある、
夜景の見えるホテル。


レストランで食事をして、
部屋に二人で向かう。


「わぁ、きれい!」


るりは、窓の外いっぱいに広がる街の光にはしゃぐ。
そんなるりを後ろから抱きしめる。


西「何か飲もっか。」


「はい。」


俺はグラスに、シャンパンを注いで、
ひとつるりに渡す。


ソファに座って、
乾杯、とグラスをカチンと合わせると
ぐいっと一気にグラスを開けるるり。


西「大丈夫?」


「は、はい。なんか、緊張しちゃって…。」



西「声が出るようになったら、俺の思ってること、
話す約束だったよね。」


「…はい。」


グラスを置いて、
るりに向き合う。

西「俺さ…。

ずっと、自分自身がやりたい音楽のカタチを
描いてて、少しずつだけど、
今、叶いつつある。

ここまでこれたのは、メンバーや、周りの人たちのおかげだと思ってる。


まだまだ、Nissyとしてたくさんやりたいことがあるし、AAAの西島隆弘でもあり続けたい。


だからこれから、もっと時間が足りなくなる。
でも、今やらないと、絶対に後悔するから、
立ち止まらずに進み続けたい。

だから、今はるりが一番大切だって、


言えない。」


「はい。」


るりは、微笑んでただ一言、
そう言った。


俺はそんなるりを抱き寄せキスをした。

だんだん深くなるキスと、
るりの体の線をなぞる俺の手。


その手がるりの素肌に触れたとき、
ピクリと体を強張らせるるり。


西「…っ!ごめん。やっぱり…。」


「やめないで…。
私、ちゃんと、心も体も西島さんに愛されてたって記憶が欲しいの。お願い…。」


潤んだ目で、俺を見つめるるりを横抱きにして、
ベッドに降ろす。


西「ホントにいいの?」


こくんと頷いたるりが言う。


「…あの、私…。初めて、で。

嫌じゃ、ない?」


西「嫌なわけない。すっげー、嬉しい。
るりのこういう顔も、
かわいい声も、全部俺だけのものだろ。」


そう言って首筋にキスをする。


「…んっ!やだっ…はずかしい。」


西「もっと聞かせて?」


着てるものをお互いに全て脱ぎ捨て、
るりが身につけてるものは、
俺がプレゼントしたネックレスだけ。


「好きだよ…るり。」


「私も…。好き、西島さんが大好き。」


そして、俺達は初めて、ひとつになった。
キスを交わし、手を握りあい、
素肌を感じて、
このまま時間が止まればいいって思った。

200→←198 side Nissy



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (239 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
840人がお気に入り
設定タグ:AAA , 西島隆弘   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リリィ(プロフ) - ちゃんうめさん» ちゃんうめさん。コメントありがとうございます!温かいコメント頂いてとても嬉しく、こちらこそ感謝です☆ (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» 由希さん、ありがとうございます!やっと続き書き始めました!引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - りんさん» りんさん、ありがとうございます!すっごく嬉しいです。続編、書き始めたのでよかったら引き続きよろしくお願いします! (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いろんな方の小説がある中で、やっぱりこの話が1番大好きです本当に( ; ; ) ずっとずっと読み続けたいです…お話楽しみにしてますね! (2018年5月17日 21時) (レス) id: 76f9ce82a3 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 4終了お疲れ様です。続き楽しみに待ってます (2018年5月16日 23時) (レス) id: ec5f86864e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リリィ | 作成日時:2018年4月14日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。