大好きな人は。2

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さ「しかも、ここだけの話ね。

この前、見ちゃったの。
違う男の人、部屋から出てくるとこ。」


「ホントですか！？」


さ「実彩子ちゃんさ、
寂しがりやなんだよ、基本。

なのに、西島さん、すっごい忙しいでしょ。」


パクパクとお刺身を食べながら、
話すさくらさん。


「はい…。この後もスカイプで
ソロの打ち合わせだからって、
部屋に呼ばれてます。」


さ「西島さんも、前はもうちょっと会う時間
作ってたと思うよ。

でも、今は全然だしさ。

隆弘、仕事ばっかりって呟いてた。」



「そうですか…。
西島さん、
今、寝る時間も惜しんで仕事してるから…。」


ふたりでため息をつく。


さ「ま、私達が心配しても、仕方ないかっ。」


「そうですねー。
この後、年末に向けてまだまだ忙しくなりますね。」


さ「そうだよ！るりちゃん倒れちゃったんでしょ。
無理しないでね。

西島さんと
同じスケジュールで動いてたら体壊すから。

たんこぶじゃ、すまないよ。」

とおでこを見て笑われる。




確かにこのスケジュールでは
西島さんの体調が心配だ。

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