検索窓
今日:107 hit、昨日:9 hit、合計:562,136 hit

77 ページ27

西島さんが、
ちらっと私を見て、
首を傾げる。

何とかならない?って顔。


「華音ちゃん。」


私は華音ちゃんの目線に合わせて、
しゃがみこむ。


「私ね、今の仕事をする前、
ピアノの勉強する学校に
行ってたの。

私と一緒に、ちょっとだけ、
ピアノ弾いてみない?」


華音「ピアノの学校?」


「うん。どうかな?」


華音「ちょっとだけなら…。」


「よし!じゃあ、華音ちゃんのピアノ、
見せてくれる?」


華音ちゃん「うん、こっちだよ。」


私と華音ちゃんは、
並んでピアノの椅子に座る。


「華音ちゃんはピアノ、好き?」


華音「…好きだと、思う。
でもね、発表会はドキドキするから、
嫌なの。」


「そっか。そうだね。
でもね、ピアノと仲良くなると、
ドキドキしなくなるんだよ?」


私は、この曲知ってる?
とキラキラ星を弾いてみる。


華音「キラキラ星!」


「そう!正解。

これ、華音ちゃん右手弾ける?」


華音「うん!」


私が伴奏、華音ちゃんがメロディを弾く。


「すごく、上手!

でね、ピアノと仲良くなると、
いろんなキラキラ星が弾けるようになるの。

そのままメロディ弾いててね。せーの!」


華音ちゃんのピアノにあわせて、いろんな伴奏に変える。

跳びはねたり、滑らかにしたり、
激しくしたり、優しくしたり。


「おねぇちゃん、これ、楽しい!」


高音で引いたり、低音で弾いたり、
短調にしてみたり。


「ピアノと仲良くなると、
色んなことができるようになるんだよ。」


華音「るりちゃん、すごいねー。」


久しぶりに鍵盤に触れた。
華音ちゃんの笑顔が見られて、
私も知らず知らずに笑顔になっていた。

78 side Nissy→←76



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (226 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
579人がお気に入り
設定タグ:AAA , 西島隆弘   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リリィ(プロフ) - オーバーさん» いつもありがとうございます!このあとも楽しんでください☆ (2018年3月27日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - kiymik0919さん» 最高だなんて、嬉しすぎますっ!続きも書き始めたので、そちらもよろしければ読んでやってください☆ (2018年3月27日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - nnnさん» 好きすぎるなんて、ありがとうございます!すごく嬉しいです☆このあとも楽しんでいただけたら嬉しいです! (2018年3月27日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - dencha1130さん» コメントありがとうございます☆すごく嬉しいです!続編も書き始めたのでそちらも楽しんでください☆ (2018年3月27日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
オーバー - もうヤバい!!サイコーです!! (2018年3月26日 14時) (レス) id: 4343d9fd82 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リリィ | 作成日時:2018年3月13日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。