大好きな人は。2

80 side Nissy ページ30

みんなでリビングに集まり
近況を報告しあう。


華音は、速水にべったりだ。


母「るりちゃん。

隆弘、迷惑かけてない？」


「いえ、西島さんはいつも仕事しすぎなくらい、
仕事熱心で、妥協しないし、いつも一生懸命で。


なのに、周りの人への気遣いもできて、
優しいし。

本当に尊敬してます。

一緒にお仕事させていただいて、
勉強になることばかりです。」


姉「隆弘すごいじゃん、べた褒め。」



まさか、そんなふうに言われるとは思ってなくて、
けっこう、照れる。


西「るせーな。

ほら、速水、そろそろ出ないとだよな？
タクシー呼ばなきゃ。」


「あっ！そうですね！

本当にすみません。
もっとゆっくり時間取れなくて。」


と申し訳なさそうな顔をする。


西「だから、速水のせいじゃないだろ？

むしろ今日の仕事は俺が入れたんだし。」



華音「えー、るりちゃん帰っちゃうの？

寂しいよー。」


ぎゅっと速水に抱きつく華音。


「華音ちゃん、またあおうね。
お手紙書くね。」


西「華音、俺も寂しいー！」


華音「たかくんも、またね！」


いつもなら、俺の腕にしがみついて離れない華音が、つれない。


西「あぁ、華音が冷たい…。」



華音「ねぇ、るりちゃん、お耳、かして？」


と華音が速水に何かを話してる。


見る見る間に真っ赤になる速水の顔。


「かっ、華音ちゃん！

や、あの、違うからね！」


華音「ふふっ、るりちゃんまっかっかー。」

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