大好きな人は。2

67 side Nissy ページ17

ス「俺、めっちゃタイプなんです！

紹介してくださいよー。」


西「自分で行ってこいよ。」


ス「いいんですか！？」


その会話を聞いていた他のスタッフさんが何人かやってきて、


ずるい！抜けがけだ！

とか、

俺も行く！

何て言いながら、
速水のとこに向かう姿をただ見てる俺。



心の中は、ものすごくモヤモヤしていて。


でも、見てるだけしかできない。
俺には、止める権利なんてない。



與「ええの？あれ？大分困ってるんとちゃう？」



何人かのスタッフさんに囲まれ、
質問攻めにされてる速水。


西「いいも何も、俺には関係ないだろ？」


與「そんな強がり言っちゃって。


衝動的に抱きしめたくなる女の子、


なんやろ？」


と言われ、


西「っ！なっ、あ、與、何言ってんだよ。」


與「動揺しすぎ。

東京戻ったら、事情徴収やで。」


そう言って與は
速水のところへ近寄り、


與「俺のるりちゃんに、何してるん？」


とうまい調子で速水に助け舟をだしていた。


小さくて、
かわいらしくて、
誰に対しても笑顔で。

そんな速水が、もてないはずがない。
そのうち、恋人ができて、
ノロケ話とか聞かされるようになるのかな。


だめだ、こんな俺。




よし。

と気合を入れ、
ワイワイ騒ぐみんなの輪の中に戻った。

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