65 side Nissy ページ15
次の日の朝、
速水の鬼のような電話でなんとか起きた俺は
遅刻することなく
集合場所に行くことができた。
リハが始まってみれば、
実彩子はミスを連発していて。
直「宇野ちゃん、どうした?
1回休憩いれよう。」
実「みんな、ごめん。
ちょっと、気持ち入れ直してくる。」
俯きがちに走っていった実彩子。
直「にっしー、宇野ちゃんとなんかあった?」
日「二人の問題を仕事に持ち込むのはどうかと思うよ。」
西「ごめん。」
與「にっしーを責めても仕方ないやろ?」
末「そうだな。不安定なのは宇野の方だしな。」
西「ごめん…。迷惑かけて。」
千「みんな謝ってほしいわけじゃないよ。
心配してるんだよ。
このままじゃ、今日の公演、うまくいかないよ!
私、宇野ちゃんのとこ、行ってくる。」
西「千晃!
俺がいく。みんな、ほんとごめん。
少し時間ちょうだい。」
こんな時、実彩子が行きそうなのは、
たぶん…。
ほら、やっぱりいた。
西「そんなに泣いたら、顔、困るんじゃないの?」
実「うるさいなぁ。ほっといて。」
西「そんな顔でファンのみんなの前に立つつもり?」
タオルに顔を埋めて、
返事をしない実彩子。
西「実彩子。
俺らは恋人の前に、メンバーだ。
今、やらなくちゃいけないことは、
ステージを成功させること。」
実「わかってる。」
西「実彩子の歌とパフォーマンスを
見に来たファンの子たちが、
外で今、たくさん待ってるよ。」
実「わかってる。」
西「なら、いい。
俺は実彩子を信じる。
メンバーも、同じだと思うよ。
俺は実彩子と一緒に歌うの、
好きだから。
ステージで待ってる。」
背を向けて歩きだそうとした俺に、
実彩子が言った。
実「隆弘。…ごめん。」
西「早く、メイク直しておいで。」
実「わかった。」
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リリィ(プロフ) - オーバーさん» いつもありがとうございます!このあとも楽しんでください☆ (2018年3月27日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - kiymik0919さん» 最高だなんて、嬉しすぎますっ!続きも書き始めたので、そちらもよろしければ読んでやってください☆ (2018年3月27日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - nnnさん» 好きすぎるなんて、ありがとうございます!すごく嬉しいです☆このあとも楽しんでいただけたら嬉しいです! (2018年3月27日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - dencha1130さん» コメントありがとうございます☆すごく嬉しいです!続編も書き始めたのでそちらも楽しんでください☆ (2018年3月27日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
オーバー - もうヤバい!!サイコーです!! (2018年3月26日 14時) (レス) id: 4343d9fd82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリィ | 作成日時:2018年3月13日 1時