扉あければ 、

◎ ページ7

＿




「あのー...」



そこから顔を覗かせたのは私たちとおんなじくらいの女の人だった





「すいません、今日は終わりまして、」



あっくんは料理をしてた手を止め、顔をあげ謝った




と思ったら、






「うわ、今日でしたっけ！？すいません！Aごめん、用事忘れてた、！！」




その女の人を見た瞬間何かを思い出したのか、急に焦りだした



「ほんまにごめんな、明日でもええかな？」


『うん、別に大丈夫やけど、、』


「ならまた連絡するわな」




私は半分強制的にレストランをでた






レストランの中を見るとあっくんとさっきの女の人が向かい合わせになって座っているのが見えた





もう私も子供じゃないから仕方がないことだなんて分かってる


なんなら、彼女でもないんだから、無理してあそこにいるのもおかしい









今日の夕飯はスーパーのだな








私は、コートについたおいしそうな匂いに包まれ、一人寒い帰り道を歩いた





.





いつもならレストラン帰ってくる時間だけど、今日はもうベットのなか




早く寝れるなぁとか思いつつも、やっぱり心のどこかは寂しくて




その心をまぎらわそうと、スマホを開けた






友達と話したりしてると、通知がきた



もしかしてと思い、急いでそれをおすと、予感的中






「今日はごめんな、明日いつもの時間開いてるわ」



「おやすみ」






この２つだけなのに、やけに嬉しくなって、


さっきまでの寂しさなんでどこへやら、






やっぱりあっくんの言ってた通り子供なのかもしんないな









.





次の日、いつもより仕事も早く終わり、部長さんにも誉められた



昨日と同じスピードでも間に合ったのに、こんなことになるなんてどんなけ楽しみにしてるんだろって自分でツッコミつつも、早足で出た会社








今月の終わりに待っているクリスマスのために、街のいたるところではプレゼントがおいてあり、どれもやけに輝いて見える








あっ、これあっくんっぽい






それは、フレンチブルドックがモチーフのマグカップ



あっくんにあげたら喜ぶかな、





たまにはプレゼントとかいいかも、そんなこと思いながらいつのまにかそのマグカップを買っていた









これあげたらどんな顔するやろなぁ、






プレゼントをバックに隠し、いつもより早足でレストランにむかった

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