扉あければ、 (ページ41)

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◎ green ページ41

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( green version )

神「あれ、Aちゃん来てたん」

はやいなぁーと言いながら奥に荷物を置きにいった神山くんを確認し、携帯をそっとかばんに隠した

これは言うべきなのかな、けど初めて出会ったあの日

私をはげましてくれて、話を聞いてくれたのは神山くん

どうするべきか悩んでたとき、ちょうど神山くんが帰ってきた

神「あれ、今日なんかしんどいん？なんかあったん？」

やはり神山くんにはばれてしまうよう

『あの、実はね？今、元彼からメッセージきて、もう一度付き合いたいんだって、あんなに言ったのにだよ？(笑)おかしいよね、(笑)』

出来るだけ軽く、笑いながら話したつもりだった

のはずなのに涙は正直で、私の目からぽつりぽつりとゆっくり落ちていく

神「そんな強がらんでええの」

神山くんはぎゅっと私を抱き寄せ、背中を優しくとんとんと叩いてくれた

神「大丈夫やで、俺がおる」

その言葉に安心してなんとか涙は落ち着いてきた

『ごめん、ありがと、もう大丈夫やで？』

ずっとこうしてもらってるのも申し訳ないから離れようとしたときだった

神山くんはぎゅっと私を抱き締めたまま

『神ちゃん、？』

神「Aちゃん」

神「俺がAちゃん守る、ずっと大切にする、絶対泣かせへん」

神「やから、ずっと俺の隣にいてくれへんかな」

その言葉は私の胸のおくふかくまで広がって

ずっとずっと隠してきた想いが急に溢れて、神山くんを抱き締める手に力がこもってしまう

神「ん、ええん？」

『私も、神ちゃんの隣にいたいです、』

神「ふふ、もちろん」

優しく二人の唇が重なった

◎終わり

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更新、大幅に遅れてすいません