扉あければ、 (ページ30)

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◎ ページ30

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そんなことを繰り返してたら、いつのまにかプラネタリウムは終わった

休憩で入ったカフェで

『星きれいやったなあ！』

「ちょっと地元に帰りたくなったかも、(笑)」

なんて話をしたり、ケーキを食べたりしてたらいつのまにか外は薄暗くなっていた

『そろそろ帰ろっか、？』

二人で薄暗くなった帰り道を並んで歩いた

たくさんたくさん話したけど、

私が期待してた話にはふれることもなく、もう駅は目の前

『今日はありがと』

「こちらこそ、！」

『じゃあ、また』

がっかりするんだったら、自分から言えば良いのに

たった二言なのに、たった二言だから

立ち止まって振り替えれば、離れてく後ろ姿

ちょっと期待した自分が嫌で、気付いたら目頭が熱くなってた

自分が悪いのに、あほやなぁ

そんなとき

『Aちゃん、！』

大好きな声が聞こえた

『ごめん、ええ、？』

「うん、」

『俺、ずっとAちゃんのことが好きやねん、付き合ってくれへんかな、？』

ずっと待ってた言葉

もちろん私の答えは、

「こちらこそお願いしますっ、」

その瞬間、私は一瞬で濵田さんの腕のなか

大好きなにおいに包まれた私は幸せで幸せで

しばらく抱き締められた

　

『なぁ』

「ん、？」

『俺、こういうの初めてやしどうしたらええか分からへん、、』

「崇裕くんらしくていいんちゃう、？」

『っ、急に名前呼びはあかん、！』

二人で笑い合って、

『A、？』

「ん、？」

崇裕くんは静かにキスをしてくれた

『大好きやで』

「私も」

夜空には星が満天で、二人を照らした

　

◎終わり

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