扉あければ、 (ページ39)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:26,642 hit

◎ ページ39

＿

次の日、重岡くんが駅まで迎えに来てくれた

重『Aちゃん！』

よっと手をふる重岡くんを見つけ、二人横に並んでお店に向かった

昨日は気付かなかったけど、隣に歩くと重岡くんは身長が高くて、顔だってかっこよくて

なぜか少し意識してしまう

重「昨日はごめんな？先かえって」

『ううん、全然大丈夫』

重「神ちゃんになんもされんかった？(笑)」

『されてないよ(笑)』

にひっといたずらっ子みたいに笑う重岡くんを見ると、こっちまで笑ってしまって

また顔を見合わせて二人で余計に笑ってしまった

『あぁー、変なの(笑)』

重「Aちゃんが笑ったからやん！」

『だって、重岡くんが、、！』

重「ん(笑)Aちゃん、あれやな、笑った方がええ」

『へ、？』

重「笑ってた方がかわええよ」

顔がどんどん熱くなるのが自分でも分かる

そんなことさらっと言えてしまう重岡くんが少し大人に感じてしまう

そんな私を知らずに、重岡くんは歩いていて、私も少し早足で隣を歩いた

＿

重「せやAちゃん、思っててんけどさ」

『うん、なに？』

重「俺のことしげでええよ？なんなら神ちゃんも神ちゃんって呼びーや」

いきなりのむちゃぶりだかお願いだかにあたふたしてしまう

『え、でも』

重「その方が仲良くなれるやろ！」

実は二人がお互いに呼び合うしげと神ちゃんに憧れてたっていうのもあったけど、やはり二人の間には入れないなぁって諦めかけてた

けどいざとなると急に恥ずかしくなり、喉につっかえて声が小さくなりそう

『しげ、、？』

重「ん、神ちゃんにも着いたらよんだり」

少し重岡くんの顔が赤くなったのは気のせい、？

そうこうしてる間にお店に着き、神山くんもいた

重「ほら」

背中をつんとされ、神山くんもなに？と振り向いた

『神ちゃん、！』

神「ふふ、はい？(笑)なんか照れるわ、(笑)」

慣れるのには時間がかかりそうだが、これで少しは距離も縮まったはず

＿

その日から撮影や準備で忙しく、気づけば初めて出会った日から２週間を過ぎようしていた

いつのまにか３人でいることも当たり前になり、ずっと一緒にいたいなそんなことを思って

ただそれと一緒にひとつの特別な想いも抱き出した

＿

ある日、一番にお店につき二人を待っていた

その時携帯がなった

『ごめん、もう一度付き合いたい、会えへん？』

ドアがそっと開いた