◎ ページ24
_
「......お待たせ、」
「大丈夫。どうしたの?」
「俺Aちゃんが好き、付き合ってください」
なんでだろう、私の足は勝手に動きだして扉に向かった
走って走って涙をこぼす。なんで、私、好きでしょ?
爽やかな笑顔でさらっとそう告げた
藤井さんに少し不安な気持ちを抱いたのは確か。
私以外の人にもそういうことを言ってるんじゃないかって
「なんで好きな人のこと信じれないんだろ」
「........俺のこと?」
「......え?」
後ろを振り向くと乱れた髪と荒い息遣いの藤井さん
「逃げてまうからびっくりしたわ」
「........ごめ、なさい.....」
「大丈夫やから、泣かんとって」
「俺まで辛くなる」
「......でも、わたし....にげちゃった」
「ええの、俺にもあかんとこあったと思うし」
「ゆっくりAちゃんの気持ち聞かせて」
「私もね、....藤井さんのこと好きなの」
「でもさらって言い慣れてる感じしたから不安になっちゃって......ごめんなさい」
「謝らんでええよ、好きって言うてくれたから」
優しい微笑みに不安な気持ちは薄れていく
「こういうこと言うたの、Aちゃんが初めてやねん。やから信じてほしい、好きや」
「.........わたしも、すき」
「付き合ってくれる....?」
「......うん!」
輝く金髪の藤井さん、私の、彼氏。
_
160人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アめ(プロフ) - 牡丹杏。さん» そうなんですね!名字が被ってるとお話にも気分を乗せやすいですよね笑 (2018年9月27日 21時) (レス) id: 9a27934d59 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹杏。(プロフ) - 加賀美って苗字、名前と被りましたww (2018年9月27日 19時) (レス) id: 48235b53b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アめ x他1人 | 作成日時:2018年9月27日 19時