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『今日は1人で?』
「いえ、付き添いとはぐれてしまって」
『もしや、恋人とか?』
「ふふ、まさか」
ここまではいつもの会話
いつもの流れ
『そうか、キミみたいな子を世間がほっておくとは』
「お上手ですね」
『いやいや…僕だったらほっとかないよ、こんな美人の殺し屋』
呼吸が止まった
「…え?」
『失礼、まさかバレてるとは思ってなかったよね』
ここ数年間、1度も気付かれたことなんてなかった
まさかこんな初手で
「…なんの話を」
『ごめんね気付いちゃって、僕好きなんですよ、強い女性が恐怖に歪む顔を見るの』
こわい
一気に雰囲気が変わる
どうしよう、思ってたよりも素直にヤバい奴だ
『今まで色んな女性と出会ってきたけど殺し屋の女性は初めてだなぁ。どんな表情になるか楽しみだよ』
物凄い勢いでhacchiから持ったらネックレスを引きちぎる
首が痛い
スーツの内ポケットから自分のナイフを持ち出すと
それを私の首元に突き付けた
『暴れないでね、まだキミを傷付けるつもりはないから』
刃の先が少し首にめり込んでいく
『いつもね、僕はとことん楽しんでから殺す。そしてその1番綺麗な状態で部屋に飾る。いつもはたくさん遊ぶけど、早くキミをコレクションに入れたくて…興奮するよ…』
ホシの舌先が私の胸元を虫のように這う
気持ち悪い
バレないように
奥歯をかみ締めた
蘭たん、助けて
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作者名:温田 | 作成日時:2022年7月3日 18時