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入れたてコーヒーは熱々で苦くて美味しい
「A砂糖いるやろ」
「…いらない」
いつもは２〜３個いれる角砂糖
今はもういらない
「砂糖があるから毒に気付けないならいらない、失格だもん私」
私のコップに入れようとしてたのに、気まずそうに角砂糖をお皿の上に戻したすぎるが
「こうやって大人になっていくんやな」
なんてボソッと言うもんだから
ちょっと笑いが込み上げてきたり
「五條浜が言うてたしゆうみって会社について、昨日色々調べてみたし後でみんな揃ったら話すな」
すぎるはそう言ってグイッとコーヒーを飲みきると
ちょっと走ってくるわ、と玄関に向かう
何回かすぎるのランニングに付き合ったけれど
なかなかの距離を走るものだから
途中でタクシーに乗って帰った記憶がる
しゆうみ
4人は聞いたことがなさそうだったが
私は知っている
昔住んでた家のカレンダーは何故かしゆうみ会社のカレンダーだったし
父も母も兄も、よくその名前を口にしていた覚えがある
何でだっけな
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作者名：温田 | 作成日時：2022年7月3日 18時
