【na･po･li】ナポリの始末屋たち (ページ48)

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「なんて言うかさ、防御固そうなのに弱いし、苦いのに美味い所とかAそっくりだよ」

ある程度笑って満足したのか、
急に真面目に語り出した

「私苦いの？」

「ここに来てすぐの頃は特にね」

「でも美味しいの？」

「よく知ったらめっちゃ美味い」

分からない
得意げにゴリゴリ豆を挽いてるけど
分からない

「私のこと食べたことないくせに」

「隙ありゃいつでも食べたいと思ってるけど」

手を止めた

顔はまだニヤニヤ

ふざけてるのか本気なのか分からない

「はいそこ朝からセクハラしたらアカンでー」

寝癖でボッサボサのすぎるが
お腹を掻きながらリビングに入ってくる

「おはよすぎる、別にセクハラじゃねえけど」

「今のは完全セクハラやでhacchi」

私とhacchiの間に座り込んでは
「朝からA可哀想やわ〜」とか私の頭を雑に撫でてくる

彼らなりの優しさだろう

別な事で気を紛らわせてくれるのは