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いつの間にか寝ていて
目が覚めるとすっかり外は明るくなっていた


「あれ…朝か…」


ほんのりとコーヒーの匂いがする


hacchiかな


ベッドから降りてリビングへと向かう



「あ、おはよ」

「おはようhacchi」



hacchiはたまにコーヒーを豆から挽いて作る

ゴリゴリと粉々になっていくコーヒー豆は
儚くて
脆い

強く見えて

弱い




「…コーヒー豆ってさ、Aみたいだよね」

粉々になって行く豆を見ていたら
ちょっと笑いながらhacchiがそんな事を言った


たまにhacchiの比喩だか暗喩だかなんだかは分からない


ましてや高校中退の私

分かりません



「どこが…?」

hacchiの顔を見ると
ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ


「あ、色黒とか言うわけじゃないから!」

「それは分かってるし」


なんて、1人で勝手にツボってる長身の男


朝から元気だ事

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作者名:温田 | 作成日時:2022年7月3日 18時

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