【na･po･li】ナポリの始末屋たち

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『すぅちゃん、元気ない？』

仕事は仕事
割り切って朝から五條浜の部屋に来ればそう話しかけられた

五條浜は私のことを“すぅちゃん”と呼ぶ

すぎるのすから来ただなんて思わず“すぅちゃん”と呼ぶ

なんだか面白くて



「あ…いえ、ちょっと昨晩眠れなくて」


みんなと話したあと、
自室へ戻ってもなかなか眠気はやってこなかった



1時間くらい経ってからすぎるが飲み物を持ってきてくれて
「やっぱり、眠れへんねやろ」
なんて

入眠にいいからとホットミルク

すぎるのこだわりなのか
ホットミルクに砂糖ではなく蜂蜜を溶かす


優しい甘さで好きだ



『すぅちゃん頑張り屋さんだから、適度に働いたら良いよ今日は』



この短期間で分かったけれど
五條浜って良い奴かもしれない


凄く私たちに気を遣ってくれる



「はい、すみません」



促されて座ったソファ

五條浜と向かい合って座ると、
いつもは私がいれるのに今日は五條浜が紅茶をいれてくれた

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