【na･po･li】ナポリの始末屋たち (ページ33)

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「蘭たん、起きてる？」

すぎると話してからずっと考え事をしていた
気付いた頃にはもう外は真っ暗で

あれ、さっきまで朝だったのにね

「ん、なした」

そろそろ日付けも跨ぐ頃
蘭たんの部屋に来ると自分のベッドの上で武器を磨いていた

私の姿を確認するとわざわざ起き上がってくれる

優しいんだよな、本当に

それなのに私は誰かを敵にしていないと自分を保てない

色々経験してきたんだ
どんな事があろうと私は大丈夫

薄々気付いてる

みんなが私の人生にどんな関わり方をしていようとうろたえない

「眠れんの？」

昔、眠れないからってよく蘭たんの所に来ては
「一緒に寝て」
とせがんだ日があったっけ

兄がいた頃は兄と一緒に寝ていたから

「ううん、聞きたいことがあって」

「聞きたいこと？」

何があっても蘭たんを、みんなを、信じる

そう決めた