【na･po･li】ナポリの始末屋たち (ページ13)

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「おはようA」

たくさん泣いて泣いて泣いた後
そのまま疲れて眠ってしまった

「おはようhacchi」

「朝ごはん、食べられそう？」

「うん、食べる」

今回のホシであったあの男は、
裏組織と1番近い部署の、いわゆる裏警察に引き渡した

「…最近さ、有名スポーツ選手とか女優とか女性政治家とかの失踪事件が多かったじゃん」

「多かったね」

「やっぱり、あの男が犯人だったみたい」

hacchiはいつも裏警察からの情報を流してくれる

どうやらあいつはいつもあんな感じで女性を誘っては薬を用いて遊ぶ趣味があったとか

「私、もっと強くなるね」

「いいんだよAはそのままで。俺たちがいるから」

「みんなに迷惑かけてられない」

「…蘭たんが褒めてたよ」

hacchiが小さな声でそう呟く

聞こえるか聞こえないかの大きさ

「Aの蹴りのおかげって。俺らが思ってるよりAは強いって」

「hacchi…」

「だからさ、Aはこのまま俺らと一緒にいてよ。俺たちがAを守るから安心して」

みんなと住み始めた頃、みんなに言われたことを思い出した
「俺たちのことは新しい家族だと思って」
そんな言葉

「助け合って生きていこう」

ってそんな言葉