#29 ページ6
ん？
何か忘れてる気がする。
…って、あ！
そうだよ！
「あ、あのたかちゃん？わたしの家がどこか言ってないよね？」
そう。
彼は家の住所を尋ねることなく、出発しようとしている。
天然要素は入っていないはずなのに、何のためらいもなく車を出発させようとするから危うく乗っかるところだった。
「あ、言ってなかったっけ？どこに住んでるかは陽紀に教えてもらってあるから、とりあえず近くまで行こうと思って。」
またあの兄貴か…！！！
ほんっとにありえない。
住所まで教えてたなんてありえない。
プライバシー侵害もいいところだ。
何回目かわからないこの心情に、もう驚きの声も出なくなる。
相手がたかちゃんだからよかったけど。
…というか、知ってたけどたかちゃんは一度も会いに来なかったんだ。
自分が避けてたのが悪いのに、どうして胸がチクチク痛むんだろう。
「まあまあ、俺が聞いたから陽紀は責めないでやってよ。とりあえず出発しますよ？」
「う…、はーい」
胸が痛いけれど、そう返事をする他なく。
お兄ちゃんを攻める気力もなくなってしまった。
たかちゃんのその言葉とともに、車は私の家に向かって出発した。
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ちさき(プロフ) - かたつむりんさん» ご指摘ありがとうございます！ (2017年10月19日 19時) (
レス) id: 6dce23e467 (このIDを非表示/違反報告)
ちさき(プロフ) - ドリーさん» ご指摘ありがとうございます！ (2017年10月19日 19時) (レス) id: 6dce23e467 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - オリジナルフラグ外してくださいね！ (2017年10月19日 19時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ドリー(プロフ) - オリジナルフラグを外して下さい！運営によって削除される可能性があります！ (2017年10月19日 17時) (レス) id: 5e3261a1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさき | 作成日時：2017年10月18日 18時
