水 ページ13
(りりーさん)
「Aさん、重そうすね、持ちます？」
オープニングのトークで使う、大きな台。
普段は他のスタッフさんと運ぶけど
今日はたまたま人が足りてなくて、本番前に1人で押して位置まで移動させる。
すると、リリーさんが話しかけてきたのだ。
「えっ！ダメですダメです」
「女の子が1人で運ぶ方がダメっすよ」
口角が少し上がって、優しい顔。
リリーさんって普段はあんまり喋ったことなくて
クールなイメージだったけど
もう既に台の片側に手をかけていて「ここ持ったらいい？」と目が合う。
スタッフさんで本気でリリーさんを好きな子がいたのを思い出す。
これは確かに好きになっちゃうかも。
「わーん、ありがとうございます、本当すみません」
「ええすよ、全然。いつも2人で運んでますもんね」
よいしょ、と2人で運び始める。
リリーさんの方がもちろん背が高くて
台が斜めになることに気づいたリリーさんは前屈みになって
私と均衡を合わせた。
うーん、
気の利く男すぎる。
ん？
いつも2人で運んでる…って言ってたな、
リリーさん、多分スタッフのことめちゃくちゃ見てくれてる。
「はあ、めっちゃ重！」
運び終わると眉間に皺を寄せて
「1人で運ぶ時、俺呼んでください」
と言うリリーさん。
「本当ありがとうございます！
…スタッフの事見てくれてるのも、すっごく励みになります」
「え？」
「だって、いつも2人で運んでるなんて、誰も見てないっていうか…」
目線をちらっとリリーさんに合わせると
リリーさんは少し目を泳がせてから
「スタッフさんってか、Aさんです」
と、耳打ちした。
もちろん赤くなる私の顔。
「え、え、え」
「ほら、そんな顔する、見てまうでしょ」
へらっと笑うリリーさん。
そんな顔してそんなこと言うリリーさんを
私だって見てしまいます…！！
と、何か返事しなきゃと言う所で
「Aさん！おはようございます！！」
相方の盛山さんもスタジオ入り。
「あ、え、盛山さんおはようございます」
「ええ、真っ赤すけど、呷りました？酒」
なんて私たちが話す間に、リリーさんは席の方に行ってしまった。
なんとなく、目を追ってしまったのは
リリーさんも私と同じように
少し顔が赤く見えたから。
.
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ぴぴ(プロフ) - SSMRさん» お返事遅れてしまい申し訳ございません(T_T) リクエストありがとうございます！一旦もうすぐ終わりになるので、続編で書かせて頂きたいです❤︎気長にお待ちいただければと思います…！ (2023年4月25日 0時) (
レス) id: b6f7e28a9f (このIDを非表示/違反報告)
SSMR(プロフ) - はじめまして！この番組が大好きなので毎回楽しみに読んでおります(^^)リクエスト可能でしたら、ロングコートダディのおふたりのお話も書いて頂けないでしょうか？よろしくお願い致します(；；) (2023年4月3日 14時) (レス) @page30 id: 58c1673365 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ(プロフ) - 紫黄さん» コメントありがとうございます☻❤︎ 私も書きたいなーーと思っておりました！書かせていただきたいのですが、一旦もうすぐ終わりになるので、続編で即書かせて頂きます！！ちょっと遅くなってしまうのですが気長にお待ちくださいませ(T_T) (2023年3月31日 19時) (レス) id: b6f7e28a9f (このIDを非表示/違反報告)
紫黄(プロフ) - 初めまして！毎回楽しく拝読しております。面白いのにキュンとする所もあり最高です！すみません、リクエストなんですが、すゑひろがりずの南條さんお願いできないでしょうか？よろしくお願いいたします！ (2023年3月29日 1時) (レス) id: b9ddb4ba89 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ(プロフ) - ち の ち ゃ ん 。さん» ありそうでなさそうだけどありそうでなさそうな料理を必死に考えました(T_T)❤︎笑 (2023年3月24日 15時) (レス) id: b6f7e28a9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴ | 作成日時：2022年7月11日 9時
