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慎 「お会計お願いします」

「お預かりします。」
















さっきのことを思い出して勝手に恥ずかくなった。


















お会計が終わっても動こうとしない。
どうしたんだろうと思って長谷川さんを見ると、



















慎 「あの、」

「はい、」

慎 「ペン貸して貰えませんか?」

「?どうぞ。」



















ペンを受け取るとレシートの裏に何かを書き始めた。



















慎 「これ、俺の電話番号とLINEのIDです。」

「え?」

慎 「急にすいません、仲良くなりたいと思ってて、」

「あ、そうなんですか、」

慎 「暇な時でいいんで連絡してくれたら嬉しいです。嫌だったら捨ててください。」



















じゃ。と言うと光の速さで店内から出ていった。
耳が赤くなってたのはあえて突っ込まないでおこう。



















連絡先、だよね。
仲良くなりたいと思ってくれてたの?
素直に嬉しい。



















桃 「ええーーーーーーー!何その急展開。私がいない間に!」

「私もびっくりだよ。」

桃 「狙われてるんじゃない?」

「それはないでしょ。だってまだそんなにあったことも無いんだし。お互いのこと何も知らないんだよ?」

桃 「知りたいから連絡先渡したんでしょ。で、どうなの?」

「ん?」

桃 「なんか返ってきた?」

「まだ連絡してない…」



















次の日休みだった桃に話すと何故か興奮気味←















嬉しいと思ったのはいいけど
なんか恥ずかしくてまだ連絡出来てない。

















桃 「はぁ?!しなさいよ!今すぐ!」

「ええ、」

桃 「挨拶だけでもしなって!あんたから男の話題出てくるの初めてじゃん!」

「そうだっけ?」

桃 「そうよ!私がいつも無理やり聞き出してたじゃん。」



















桃の勢いに負けて登録して挨拶だけ送っといた。
その日はドキドキしながら眠りについた。

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作者名:ちなつ | 作成日時:2022年1月5日 0時

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