6 ページ7
会えたらいいなーなんて思ってたらその時は急に来た。
「いらっしゃいま、」
扉が開く音がして振り返ると川村さんと長谷川さんがいた。
壱馬 「あ、もう入っても平気ですか?」
「はい。お好きな席にどうぞ。」
オープンはしてすぐに入ってきた。
今日も仲良しね…なんて思いながら作業にとりかかる。
2人はご飯を食べてしばらくすると席を立ち上がった。
あ〜、私がレジにいる時になんで来るの、
緊張するからやめて←
「お会計1728円でございます、」
慎 「壱馬さん、今日は俺が、」
壱馬 「ええねん、俺が、」
慎 「いつも奢ってもらってるし、」
壱馬 「じゃあまた今度奢ってや。」
慎 「いつもそう言ってますけど奢らせてくれないじゃないですか。」
どうやらどっちが奢るかで言い合いになってるっぽい。
先輩だからか奢りたい川村さんと
いつも奢ってもらってるから奢りたい長谷川さん。
言い合いをしてる2人を見ていると
兄弟喧嘩してるみたいで笑ってしまった。
「ふふっ、」
…?
長谷川さんの耳が赤い気がする。
壱馬 「え、あ、すいません、」
慎 「…壱馬さんが奢らせてくれないからですよ。」
壱馬 「わーかったって、じゃあ今日夜奢ってよ。」
慎 「…それなら、」
夜ご飯を長谷川さんが奢ることになって解決したらしい。
壱馬 「なんかすいません、」
「いえ、仲良しなんですね。」
壱馬 「はい、高校が一緒だったんですけど仕事も今は一緒で、」
「素敵ですね。」
話をする私たちとこちらを見てくる長谷川さん。
そんなにじーって見られたら恥ずかしいんだけどな、
慎 「…美味しかったです。今度は1人で来ます。」
壱馬 「え、俺は?…あー、この間言ってた気に、」
慎 「壱馬さん黙ってください。」
壱馬 「ぶはっ、いきなり口塞がんでや!苦しいわ。」
慎 「壱馬さんが言わなくてもいいことを言おうとするからです。」
なんて言おうとしたんだろ?
長谷川さんは聞かれたくなかったのかな?
264人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちなつ | 作成日時:2022年1月5日 0時