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会えたらいいなーなんて思ってたらその時は急に来た。



















「いらっしゃいま、」



















扉が開く音がして振り返ると川村さんと長谷川さんがいた。



















壱馬 「あ、もう入っても平気ですか?」

「はい。お好きな席にどうぞ。」



















オープンはしてすぐに入ってきた。
今日も仲良しね…なんて思いながら作業にとりかかる。



















2人はご飯を食べてしばらくすると席を立ち上がった。
あ〜、私がレジにいる時になんで来るの、
緊張するからやめて←



















「お会計1728円でございます、」

慎 「壱馬さん、今日は俺が、」

壱馬 「ええねん、俺が、」

慎 「いつも奢ってもらってるし、」

壱馬 「じゃあまた今度奢ってや。」

慎 「いつもそう言ってますけど奢らせてくれないじゃないですか。」



















どうやらどっちが奢るかで言い合いになってるっぽい。
先輩だからか奢りたい川村さんと
いつも奢ってもらってるから奢りたい長谷川さん。



















言い合いをしてる2人を見ていると
兄弟喧嘩してるみたいで笑ってしまった。



















「ふふっ、」



















…?
長谷川さんの耳が赤い気がする。

















壱馬 「え、あ、すいません、」

慎 「…壱馬さんが奢らせてくれないからですよ。」

壱馬 「わーかったって、じゃあ今日夜奢ってよ。」

慎 「…それなら、」



















夜ご飯を長谷川さんが奢ることになって解決したらしい。



















壱馬 「なんかすいません、」

「いえ、仲良しなんですね。」

壱馬 「はい、高校が一緒だったんですけど仕事も今は一緒で、」

「素敵ですね。」



















話をする私たちとこちらを見てくる長谷川さん。
そんなにじーって見られたら恥ずかしいんだけどな、



















慎 「…美味しかったです。今度は1人で来ます。」

壱馬 「え、俺は?…あー、この間言ってた気に、」

慎 「壱馬さん黙ってください。」

壱馬 「ぶはっ、いきなり口塞がんでや!苦しいわ。」

慎 「壱馬さんが言わなくてもいいことを言おうとするからです。」



















なんて言おうとしたんだろ?
長谷川さんは聞かれたくなかったのかな?

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作者名:ちなつ | 作成日時:2022年1月5日 0時

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