20 ページ21
壱馬side
壱馬 「慎寝てんの？」
龍 「来た時から元気なくてずっとあんな感じです。」
北人 「目が赤くなってたから泣いたっぽい。」
午後から撮影があって午前中の仕事を終えてから
スタジオに入るといつもと違う空気だった。
慎の様子が明らかにおかしい。
ソファの上で顔を隠すように横になってるから今は見えないけど、
先に来ていたメンバーいわく目が赤くなってたとのこと。
昨日の仕事の時は何も無かった。
…てことは帰ってからなんかあったって事？
だとすると沙耶ちゃんと喧嘩したとか？
陣 「まこっちゃん〜ご飯食べや。」
慎 「いらないです。」
陸 「まこっちゃん…」
昼をすぎだからお腹は空いてるはず。
慎以外のメンバーは昼ごはんを食べ終わってるらしい。
周りが何を言っても頑なに食べようとしなかった。
撮影が始まると切り替えてたから仕事に支障はないけど、
壱馬 「慎、今日暇？」
慎 「まぁ、」
壱馬 「飯いこ、決定。」
いつもなら喜んでくれるのに今は乗り気じゃ無さそうだ。
〜仕事終わり
壱馬 「なんかあった？」
慎 「…」
壱馬 「言いたくないかもしれんけどみんな心配してる。1人で抱え込まんでや。」
俺がそう言うと手で顔を覆いながらゆっくり話し始めた。
慎 「昨日、家に帰ったら沙耶の荷物が無くなってました。」
慎 「電話して納得出来ないって言いました。何言っても黙ったままで、」
慎 「最後になんて言ったと思います？"ありがとう"ですよ。そのまま切られました。」
予想通り沙耶ちゃんの事だった。
別れたとは思わなかったけど、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 444人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沙耶
| 作成日時：2021年9月6日 21時
