hot and cold

あなたがいれば ページ48

慎 「本当に"夫婦"になるのは先になるけど、これ受け取って欲しい。」









突然のことで言葉がでない。
私の前に出されたのは、









「え、これ、」

慎 「似合うだろうなって思ってこれにした。」

「っ、」









綺麗なエンゲージリングだった。









慎 「何年待たせることになるかわかんないけど、そばにいてくれる？」

「もちろん、」

慎 「まぁ離してやんないけど。」









そう言って笑った。
私のために考えて選んでくれたと思うと本当に嬉しくて涙が止まらなかった。









慎 「つけていい？」

「うん、お願いします。」









私の指にはめられた指輪は月の光に照らされてキラキラと輝いていた。









指輪を見ながら、
お店に入るの恥ずかしかったのかな、とか
一生懸命選んでる姿を想像すると愛しさが込み上げてきた。









「私も慎に似合う人になろーっと。」

慎 「なにそれ笑。」

「だってかっこいいし、隣歩いても恥ずかしくないようにしたいじゃん。」

慎 「俺は今のままでいいと思うけどね。」









お？珍しく甘々じゃん。
なんて思ってふと耳を見ると赤くなっていた。









そんな姿をみてまた彼のことが愛おしくなった。









何年先になっても、
私はあなたがいれば、
それでいい。

3年後＿＿＿→←最高のサプライズ

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